追加増派か敗戦か──現地司令官の戦況報告がリークされ、このままではベトナムの二の舞になることがはっきりした 国際社会にとって今週は、3つのサーカスを同時に見るようなめまぐるしい一週間だった。国連総会に20カ国・地域(G20)首脳会議(金融サミット)、ビル・クリントン元米大統領が開催するクリントン・グローバル・イニシアティブ年次会議。ほかにも、小さなイベントがたくさん重なった。 ただし、その多くは見かけ倒しの外交にすぎず、から騒ぎで世界の注目を集めるだけ。後世、この一週間はむしろ、誰も気づかなかった理由で記憶される可能性が高いと思う。 それは、アフガニスタンにおけるアメリカのプレゼンスの終わりの始まり、さらに拡大して言えば、ジョージ・W・ブッシュ前米大統領の8年間にわたる中東政策の終わりの始まりだ。 アフガニスタン駐留米軍のスタンリー・マクリスタル司令官が8月にオバマ政権に提出した戦況の評価