これは秋頃のお話。 ちょっと鈍くさめの、カラスのカラスケくんは、楽しみにしていたデザートをじっと眺めていました。 「おいしそうだす」 彼は食べ物の中では、果物が一番好きなようです。 どうやら落ちていた柿を拾って、後で食べるために大事にとっておいたらしい。 嗅覚はよくないカラスケくんですが、まずは匂いを存分に感じる。 そんな大好きなものを食べる前に、ワクワクしていたそんな時… 「か!」 カシュウさんに届けようと思って、とりあえず取っておいた草に気づく。 「忘れていただす」 空飛ぶ草を探しているという、ポ村にある塔で一人暮らすカシュウさん。 www.mamechu.com 実はポ村の上空には、浮遊する植物が存在します。 その中にはなんと、強力な毒を持つ植物があるとの噂も… “浮遊する植物が欲しい“とだけカシュウさんに言われていたカラスケくんは、よく分からないながらも植物を採取していました。 「