タグ

ブックマーク / www.mamechu.com (501)

  • 集団心理 その1 - マメチュー先生の調剤薬局

    「そういえば最近、ポ村にカゲが現れないねー」 「いないと心が平和だ」 まゆさんとUSAさんは、休日をポ村でのんびり過ごしていました。 ポ村住民もおのおの、のんびりほのぼのと過ごしているようです。 シフォンとお散歩金銭はお気持ちだけ頂きます「村長の巡回も、ピリピリムードじゃないし」 ポ村を愛し、ポ村を守るぼんやり見ていたらまゆさん、USAさん、巡回中の村長と目があってしまいました。 まだ何もしてません「村長ったら失礼しちゃうわよね。あたしたちのことばっかり、見張るんだもの」 二人は、まゆさん宅に避難することにしました。 まゆさん宅いつも平和なイメージのポ村ですが、実は気味の悪い化け物が現れることがあります。 心に暗い影を落とすから”カゲ”と名付けられた存在。 悪しきものは結界に阻まれてほとんどがポ村に入り込めませんが、逆にカゲのほとんどは結界をものともせず侵入してくる。 他の町では起きないよ

    集団心理 その1 - マメチュー先生の調剤薬局
    kaedeya
    kaedeya 2023/08/31
    ヤマオさん、かっこいい。夏の強い日差しがだんだんと薄らいで、夜が長くなって、闇の者が活躍する季節になるのかしら。
  • どろちゃんとトウキさんと悪しきもの その2 - マメチュー先生の調剤薬局

    前回のお話 画家のトウキさんは、ポ村の御神木の元で涼んでいました。 その近くでは、ポ村特有の“モノ”土壌を悪い状態にする“悪しきもの”が、生まれ出てこないよう、ひとり奮闘しているどろちゃんが… しかしどろちゃんの抵抗むなしく、悪しきものが土の中から出てきてしまいました。 悪しきものは生まれ出てすぐに、素早くどろちゃんに向けて強烈な匂いの泥団子を投げつけます。 ばぶぅ泥団子ぶつけられてしまったどろちゃんは、びっくりして思わず退散。 「にゃぶぅ」 それでも追いかけてくる悪しきもの。 まんまるでも、そこはねこさん。 悪しきものを引き離し、うまく巻きました。 木の下でひとり。 どろちゃんは先ほど、泥団子をぶつけられた身体を、ゆっくりと綺麗にしています。 ぺちゃぺちゃぺちゃ ”守ってあげられなかったにゃ” 何にも出来ず…ポ村を守ってあげることも出来なかった。 どろちゃんは、なんだかとっても悲しくなっ

    どろちゃんとトウキさんと悪しきもの その2 - マメチュー先生の調剤薬局
    kaedeya
    kaedeya 2023/08/28
    あらやだトウキさんてばイケメン。どろちゃん、どんまい。頑張ったんだから、これから良いことがありますよ。
  • どろちゃんとトウキさんと悪しきもの その1 - マメチュー先生の調剤薬局

    ポ村を、そしてポ村の住民を守るのがお仕事の村長。 いつも通りにポ村の隅々をパトロール。 ポ村を愛し、ポ村を守る!さらにポ村の密かな有名人、画家であるトウキさんのお世話もしています。 トウキさんが使用している画材を、いつでも使えるようにしているのは、実は村長なのです。 画材を新品に取り換えたりもしています。 村長がお世話をしているトウキさんは今、ポ村の御神木の下でぼんやりと涼んでいます。 村長は無口なトウキさんからは、人の情報をうまく聞き出すことが出来ていません。 でも、彼を見ていれば分かることもあります。 ”トウキさんは御神木が好きなのかも” そう判断した村長。 絵筆を洗うときに使用するお水は汲みに行かず、トウキさん自ら汲みに行ってもらうことにしています。 御神木の清浄で美しいお水。 悪しきものを退治する時にも使用できる、聖水でもあります。 「では私はこの辺でそろそろ」 トウキさんのお仕

    どろちゃんとトウキさんと悪しきもの その1 - マメチュー先生の調剤薬局
    kaedeya
    kaedeya 2023/08/25
    ポ村にも珍しき痩せた土地で育つ悪しきもの。鍋で煮込んで美味しくいただけませんかね。がんばれどろちゃん。
  • リフィル処方箋導入 その2 - マメチュー先生の調剤薬局

    前回のお話 2022年4月から導入されたリフィル処方箋。 そのことについてマメチュー先生とイチイさんが会話をしていたところ、ねこ森町のねこさんたちが集まってきました。 「それにゃんのお話にゃ?むずかしい話にゃか?」 「聞きたいのか?」 「にゃ」 【リフィル処方箋】 一定期間内、回数内であれば、医師の診察無しでも医師及び薬剤師の適切な連携により、繰り返し利用できる処方箋のことです。 高血圧などの慢性疾患で、症状が安定している患者さん等に利用してもらう制度。 新薬、麻薬、向精神薬等の投薬量に限度が定められている薬は対象外です。 メリットとしては医療機関への受診回数が減る分、患者さんの負担が少なくなります。 さらに診察料等の医療費も削減できます。 デメリットとしては、症状の変化に医師が気付きにくくなることです。 「リフィル処方箋の肝はこのデメリットかな…誰も聞いてないけど」 ねこさんたちは遊んで

    リフィル処方箋導入 その2 - マメチュー先生の調剤薬局
    kaedeya
    kaedeya 2023/08/22
    ほほーう、そんな制度が。かかりつけのお医者さんが急病入院のときもそれでいけるんでしょうか。
  • リフィル処方箋導入 その1 - マメチュー先生の調剤薬局

    2022年4月から導入されたリフィル処方箋 さて、リフィル処方箋とはどのようなものなのでしょうか。 「リフィル制度なんて日にはいらないよな。これ以上、こっちの仕事増やされてもさぁ」 何やら文句を言っていた彼。 その背後に気配が。 背後に睨む男「そうか。俺もお前にこれ以上仕事を任せたくないから即座にやめてくれや」 「だ、誰ですか?あなた」 自分に無関係の薬局に突然現れたイチイさん。 彼は仕事をなめている医療従事者を討伐するのが趣味なのです。 だめ薬剤師撃破のち、改心「おっと、今はこんなことしている場合じゃなかった」 今日、イチイさんはマメチュー先生と会う約束をしていました。 健康第一主義のポ村の村長によって、出会った二人。 その後すっかり意気投合したようで、たまに仕事以外でも会っているみたいです。 「いらっしゃい、イチイさん」 「にゃぁ」 イチイさん、初めてのねこ森町 日、イチイさんはね

    リフィル処方箋導入 その1 - マメチュー先生の調剤薬局
    kaedeya
    kaedeya 2023/08/19
    ^・ω・^りふぃるしょほーせんってなに。それっておいしい?
  • 自宅に訪れる勧誘の人 その1 - マメチュー先生の調剤薬局

    “勧誘お断り”のステッカーをポストや、ドア付近に貼っているお宅を見かけます。 勧誘の方にしつこくされて、困っている人も多いのでしょうね。 ”チラシの投函お断り“のステッカーもよく見ます。 ポストに入れられる広告のチラシもけっこう迷惑。 いらないチラシのせいで、必要な書類が埋もれてしまいます。 広告の中からその手の書類が混ざっていないか、チェックする手間って人生で一番不要な時間。 目くそと鼻くそ、どちらが勝者か悩むくらい時間の無駄。 そんでもって美味しそうな宅配のチラシに対しては、思わず目が行っちゃう… それも嫌。 ポいもマンションには、ポスト付近に広告のチラシを捨てられるゴミ箱があるのですが、いつもすぐに満杯になっています。 それでも、チラシをポストに入れるくらいならまだ良いのです。 玄関チャイムを鳴らして、勧誘する人に対しては、ほんと困ります。 前に営業のアーロンに困らされましたしね。

    自宅に訪れる勧誘の人 その1 - マメチュー先生の調剤薬局
    kaedeya
    kaedeya 2023/08/14
    なんたる無礼な。これはもう不審者ですよ。通報しちゃうぞ。
  • 夢森町 2ねこ目 その3 - マメチュー先生の調剤薬局

    前回のお話 一緒に住んでいた彼女に出ていかれた俺は、淋しい部屋に帰るのを遅らせようとあてもなく歩いていた。 そして見知らぬ場所に辿り着き、見知らぬ飲店を目にする。 そこは店員がねこだらけの店だった。 「ほら、チキン。出来たにゃよ。おいしそうにゃしょ?」 出てきたのはホントに美味そうな、チキンソテーだった。 付け合わせに、インゲンとニンジンとポテトが添えてあった。 独特味のヤギミルクの後だっただけに少し身構えてたけど、皮はぱりぱりしているし肉はジューシーでなかなか旨かった。 べ始めて腹がすいていたことに気付いたので、一気にべ終えてしまった。 「ごちそうさま。すっごく旨かった」 「……」 そういうとねこたちがなぜか、物欲しそうにこちらを見上げている。 なんとなく一匹ずつおでこを撫ででやると、彼らは満足そうににんまりとしていた。 みんないい子いい子ねこのおでこはふわっとしていて、温もりを感

    夢森町 2ねこ目 その3 - マメチュー先生の調剤薬局
    kaedeya
    kaedeya 2023/08/10
    一夜限りのやさしい夢。おいでよ夢森町。ささくれた心がふんわかふんわか。ああ行きたい。
  • 夢森町 2ねこ目 その2 - マメチュー先生の調剤薬局

    前回のお話 一緒に住んでいた彼女に出ていかれた俺は、淋しい部屋に帰るのを遅らせようとあてもなく歩いていた。 そして見知らぬ場所に辿り着き、見知らぬ飲店を目にする。 なんとなくその店に入るのはためらっていたのだが… 「いらっしゃいませにゃ」 なんで俺はこの店に入ってんだろう。 入る気はなかったのに、この店を眺めていたら無性に入りたくなってしまった。 やはり飲店のようだった。 それよりも気になるのは、店の店員も客も全員ねこだということ。 ねこがちょこちょこと働いている。 店内は”にゃんにゃん”という賑やかな声で満たされていた。 喋って働く…ねこ? 頭の中にいろいろと疑問が浮かぶのに、なぜだかその疑問は次々とかき消されていく。 まぁいいか。 そういうこともあるか、みたいな気持ちになる。 店の店員らしきねこがトコトコと近寄ってきた。 「チキンとマウスはどちらにしますにゃか?」 「マウス?」 「

    夢森町 2ねこ目 その2 - マメチュー先生の調剤薬局
    kaedeya
    kaedeya 2023/08/07
    ずらっと並んで伝言ゲーム。ちきん、ちきん、きちん、ちちん、ちち。ヤギミルク一丁!
  • 夢森町 2ねこ目 その1 - マメチュー先生の調剤薬局

    今朝あいつは出て行った。 今日は早く帰りたくない… そう思いながら1日仕事をしていた。 一人ぼっちの夜は久しぶりだから、早く帰りたくないのだ。 なのにこんな日に限って、仕事というものは早く片付いてしまう。 嫌なことを忘れたくて、仕事に没頭していたせいかもしれない。 会社を出て、もやもやした感情を抱え、もやもやとした足取りで歩く。 もやもやしつつも、なんかだいぶ歩いた気はする。 それでもまだ、温もりもなければより殺風景になってしまったあの部屋を、見る覚悟はできていない。 だからと言って別れたことをまだ友人には話したくないし、一人でふらっと寄れるような行きつけの店もない。 「ん?」 のんびりというか、とぼとぼと歩いていたら、急に膝がガクッとなりよろけそうになった。 足元が急に柔らかく不安定になったのだ。 「あれ?どこ?ここ」 しばらくボーっと歩いていたせいで、見知らぬ場所に来てしまっていた。

    夢森町 2ねこ目 その1 - マメチュー先生の調剤薬局
    kaedeya
    kaedeya 2023/08/04
    もふの原。腹のもふ。どっちにしろもふもふは正義。たっぷり癒やされていただきたい。もふもふ。
  • ネット回線の営業 その2 - マメチュー先生の調剤薬局

    前回のお話 家にやって来たネット回線の営業の男性に帰ってもらうため「火を使っていて忙しい」そう伝えました。 「お料理中なんですか?何作ってるんですか?」 「は?」 にこにこしながら、彼はそんなことを尋ねてきました。 アーロンの質問に反応せずにいると… 「じゃあ、他を回ってから午後8時半にまた来ますね」 ”くんなよ” いやいや、夜の8時半になんてまた来られても困ります。 金曜の夜なんです。 お休みの前日なんです。 この後はもう、ごはんをべながらゆっくりしたいのです。 「…火は止めておくので、続きがあるのなら今話してください」 「分かりました。では早速回線を変更したいので、空いている日を教えてください」 お宅がすすめる会社に加入するとは伝えていないのに、いつの間にやら話が進んでいました。 月千円安くなるんだから加入するに決まってるよね、的な感じ。 よそ様のお宅に訪問した時は、すんなりと話が進

    ネット回線の営業 その2 - マメチュー先生の調剤薬局
    kaedeya
    kaedeya 2023/07/29
    ………なんだろう。今話題のびっぐもーたーを思い出しましたよ。
  • ネット回線の営業 その1 - マメチュー先生の調剤薬局

    突然ですが、ポいもは普段チャイムを鳴らされても居留守を使います。 点検系は事前に管理会社の方から連絡が来るため、それ以外は居留守です。 ある日の夕方6時過ぎ、料理中に玄関チャイムが鳴りました。 「珍しく料理をしている時になんだ!?」 覗き穴から確認すると、なぜだか点検の人っぽいという印象を受ける。 「あれ?点検の人くるんだっけ」 最近、何かしらの連絡のチラシが入っていたのですが、それについての日にちを忘れていたのでついドアを開けてしまったのです。 「ネット回線を他社に変更しませんか?」 ”ネット回線の営業の人?” ”何度も来ていて、お前は性懲りもなくまた来てやがんのか?” 営業の人は20代と思われる若い男性。 ネット回線の営業は、電話などでもよくあるらしいですね。 この営業の人はなんだか知んないけど、めっちゃ自分の名前アピールしてくる。 「アーロンといいます」 見かけは日人で日語も流暢

    ネット回線の営業 その1 - マメチュー先生の調剤薬局
    kaedeya
    kaedeya 2023/07/27
    うわあ、これは嫌だ。足はさみは強引勧誘のやつですよ。この手口は新人研修で教えられるんですかね。このまま閉めたい。
  • 町の治安 その3 - マメチュー先生の調剤薬局

    前回のお話 マンションのポストしか置いていない所で、ずっとスマホを見ている小さくて細身、そして長い髪の毛で顔を隠している男性。 なんだかちょっと気味が悪いので、スーパーによってその人がいなくなってから帰ることにしたのに、買い物が終わってからもまだいる。 彼はただスマホを見ながら立っているだけなのですが、部屋に戻らない理由が分からずちょっと怖い。 無料で使用できるWi-Fiがあるとかでもないと思うのですけれど… ある日の、仕事帰り。 ポスト前の彼は、やはり同じ場所でジッと俯いてスマホを見ておりました。 当はそこにあるポスト内を確認したかったのですが、なんとなくその場を早く立ち去りたかったので、階段を使って家に帰ろうとすると初めて彼が動き出しました。 そして、ポいもより先に階段を上がって行く。 その足はめちゃくちゃ牛歩で、段差があまりない階段をすごくすごく、ゆっくりと登っていく。 おそらく私

    町の治安 その3 - マメチュー先生の調剤薬局
    kaedeya
    kaedeya 2023/07/23
    その人、生きてますか? そうでなくばみなさんがおっしゃるようにストーカーの疑いがありますね。連絡か通報した方がいいかもです。
  • 町の治安 その1 - マメチュー先生の調剤薬局

    今回は実家の近所に住んでいたねこのバーバラさんに、代役をおねがいしています 現在ポいもは一人暮らし。 右を見ても左を見ても、住宅しかない場所に住んでいます。 そんな街で深夜、ふと目を覚ます。 外で一人、騒いでいるっぽい男の人の大声が聞こえてきました。 しつこく一生言ってる しつこく一生言ってる 大声男性はいつも一方的に、何かを言っている。 1階や2階に住んでいるわけではないのに、はっきりと聞こえる町中に響き渡る男性の声。 引っ越してから、幾度となく聞いています。 それが毎回同一人物なのか、そうでは無いのかはわかりません。 ポあね、ポにゃちゃんと住んでいた町に比べ、なんだか治安の悪さを感じる場所です。 実家が現在住んでいる場所の隣町なのですが、近所だと言うのにちょっと雰囲気が違うように思えます。 出勤時、連日のようにパトカーとすれ違うこともありました。 ピーポーをしていなかったので、ただパト

    町の治安 その1 - マメチュー先生の調剤薬局
    kaedeya
    kaedeya 2023/07/17
    大声は怖いですね。パトカーぴーぽーもびっくりしますね。困った人が一人なのか、一家族なのか。それともどっさりいるのか。警察官のひとは大変だなあ。住む人も気が休まりませんね。とほほ。
  • 軟膏調剤 その2 - マメチュー先生の調剤薬局

    前回のお話 軟膏調剤が苦手なまゆさん。 あちこち軟膏を付けまくり、ベタベタにしています。 どうやらぶきっちょさんみたいです。 「今まで器用さを必要とする作業はどうしてたの?」 「そんなことは気にされなくて結構。ちゃんとできます。折り紙と、軟膏を詰めるのだけが苦手なだけです。あと、洋服作りとかが苦手です」 「洋服?」 「家庭科の授業の」 「で、ちゃんと作れたの?」 「大丈夫。中学校の時も高校の時も、なぜか代わりに作ってくれる人が周りにいてね。ありがたいことにね」 「まゆちゃんたら…甘やかされて育ったんだね。甘やかすってだめなんだね」 「その人たちのせいでまゆちゃんがこうなっちゃったんだから、あたしたちは厳しくいかないと」 「こうなっちゃったって何?失礼なこと言ってる?」 「あっ」 軟膏の罠「あたし知らないわ」 「ちょっとぉ。軟膏壺飛ばさないでよ。今のわざとでしょ」 「あたしは何も知らないの。

    軟膏調剤 その2 - マメチュー先生の調剤薬局
    kaedeya
    kaedeya 2023/07/15
    調剤薬局ではそんなご苦労があるのですねえ。ひと袋に粉薬やカプセルがいっしょに入ったお薬。久しく見ておりませんが、飲むのにちょいと苦労しましたっけ。あれなら飲んだことを忘れないですね。ぱふーん。
  • 軟膏調剤 その1 - マメチュー先生の調剤薬局

    マメチュー先生の薬局では、最近皮膚科の処方が増えてきました。 軟膏ねりねりポ村から比較的近いところに、皮膚科の病院が出来たらしい。 いつもはマメチュー先生が、素早くチューブから薬を出して、皮膚科の処方箋によくある混合処方を作り上げてくれます。 外用塗布剤の混合処方は時間がかかるため、患者さんを待たせないよう素早く行う必要があるのです。 でも今は。 マメチュー先生は話が長い先生に、疑義照会(お薬に関する問合せ)をしています。 「あー、あの先生かぁ。まだ時間かかるだろうなぁ」 皮膚科のお薬づくりはまゆさん、てんまさん、パゴロウさんが急ピッチで進めます。 薬剤師のお仕事の中に軟膏を混合して、軟膏壺に詰めるという作業があります。 調剤事務のUSAさんは、関係ないことをしゃべりながら、その様子を見ているだけです。 「ところで、なんでわざわざチューブから出してるの?そのまま患者さんに渡すんじゃだめなの

    軟膏調剤 その1 - マメチュー先生の調剤薬局
    kaedeya
    kaedeya 2023/07/11
    手作業ねりねり。たしかに、皮膚科でいただいた塗り薬は工場直送っぽくなかったです。薬剤師さんが練り練りしてくれたのでしょうか。
  • フィトンチッド その2 - マメチュー先生の調剤薬局

    前回のお話 仕事の休憩中、パゴロウさんとUSAさんは、ポ村の占い師・ソヨウさんの話をしていました。 「憎い人がいて悩んでいる人に、丑の刻参りをすすめたんだって」 「なぜ丑の刻参りを?」 「ソヨウ君が勧めた丑の刻参りは、ポ村の御神木限定」 「ポ村の御神木?」 「もしかしてフィトンチッドの話ですか?」 「あっ。マメチュー先生、知ってます?」 樹木が発散する化学物質”フィトンチッド” 癒しの効果があるそうです。 フィトンチッドは植物が傷ついた時に自ら発生させるのですが、この化学物質が人間にも健康効果があるといわれているのです。 「詳しくは知りませんでしたけど、多分それ」 「釘を打ち付けられたポ村の御神木からは、特別に大量のフィトンチッドが出るそうですよ」 釘によって傷つけられた部分から、フィトンチッドが発生。 その癒し効果により、人を不幸にしようとは思わなくなると、ポ村では言われています。 「村

    フィトンチッド その2 - マメチュー先生の調剤薬局
    kaedeya
    kaedeya 2023/07/09
    木じじいもやるときはやりますね。人の念のせいでご神木が呪いの木になってしまうとかいう噂もありますが、木じじいなら大丈夫ですね。まゆちゃんのおかげかも。
  • フィトンチッド その1 - マメチュー先生の調剤薬局

    憎くて憎くて仕方がない人がいる。 目の前から消えていなくなって欲しい。 そういう時って、一体どうしたらいいんだろう。 マメチュー先生の薬局の、鉢の中で暮らす木じじい。 木のじじいであるため、鉢の中から出て移動するのは一苦労。 そのため、ほとんどの時間を同じ場所でジッとして過ごしています。 まゆさんには、ハンガーラック扱いをされることもありますが、それでも静かに佇み患者さんを見守っています。 動くことも出来ます。あんよは泥だらけです。自ら動くことが少ない木じじいですが、たまに日向ぼっこをしていたりすると、木じじいの元に虫や動物たちが癒されに来ます。 お花からは甘くて美味しい蜜がとれます そして、ごくたまに観光客も木じじいに会いに来ます。 「USAさん、木じじいさんって人気なのですね」 休憩中に薬剤師のパゴロウさんと、調剤事務のUSAさんがお話をしています。 「なんだか一部の人たちの間で”木じ

    フィトンチッド その1 - マメチュー先生の調剤薬局
    kaedeya
    kaedeya 2023/07/05
    おわあー、木じじいに花が咲いている。老いてなお花を咲かせる木じじい。これは招福万来待ったなし。わら人形って売れるのか。作った人にも悪いことが起こりそうなんですが。
  • 夏のお野菜 その5 - マメチュー先生の調剤薬局

    前回のお話 三すくみでお料理の提供を待っていたケイヒさん、マメチュー先生。そしてパカじいさん。 するとなぜか、ナメ江さんの金切り声が聞こえてきました。 「キャー!」 「ナメ江さん、大丈夫か?」 昭和の男気をみせるパカじい、いち早く駆け付けます。 ナメ江さんが促す方向を見ると、なんとピーマンの肉詰めになるはずのものに、泥が詰められていました。 悪しきものグルメどうやらポ村の外から侵入したらしき、悪しきものがいたずらをしているようです。 「イヤァ」 「うわ、悪しきものだ。気持ち悪っ」 「なんじゃ、お前は。男のくせに情けない」 収穫中は勢いが良かったケイヒさんですが、仕事中ではない今は、その勢いがどこかへ行ってしまったようです。 大事な大事なお野菜収穫中は、強気だったケイヒさん「うわ、こっち来る」 ケイヒさんは腰を抜かさんばかりの様子。 「待ってくださいね。御神木の湧き水を」 www.mamec

    夏のお野菜 その5 - マメチュー先生の調剤薬局
    kaedeya
    kaedeya 2023/07/02
    さすがパカじいさん。おいらに近づくと火傷するぜ、ぺぺぺのぺ。泥の詰まったピーマンは湧き水で清めて、みんなで美味しくいただきましたとさ。めでたしめでたし。
  • 夏のお野菜 その4 - マメチュー先生の調剤薬局

    前回のお話 農家のケイヒさんは三すくみでお料理を待つ間、マメチュー先生に相談をしていました。 相談内容は耳鼻科の先生が、自分の話をほとんど聞いてくれていなかったということ。 その先生の診断は… 診断:外耳炎 「…先生絶対話聞いてなかったよな。ほんとに俺、外耳炎ってやつなのかな?」 診断後、心配になったケイヒさんは、他の耳鼻科に再度診察して貰うことにしました。 心配性な人ほどこういう時に、相手の仕草や表情をよく観察しているものです。 そこでの診断は… 診断:急性中耳炎 やはり誤診だったそうです。 「でさ、先生。外耳炎の時に使ってた薬って、中耳炎に使っても問題ないんですかね」 彼はそのことがとっても心配だったようです。 ケイヒさんは処方された薬の内容をマメチュー先生に説明。 【外耳炎】 原因:耳掃除などでつけた傷などが原因で、細菌が入ったことにより外耳という場所で炎症を起こす。 お風呂の水が耳

    夏のお野菜 その4 - マメチュー先生の調剤薬局
    kaedeya
    kaedeya 2023/06/29
    心配事が一つ解消されたと思ったら。一難去ってまた一難。ナメ江さーーん!
  • 夏のお野菜 その3 - マメチュー先生の調剤薬局

    前回のお話 農家のケイヒさんは収穫したお野菜を、いつもお世話になっているポ村の住民に配りにきました。 小料理屋 三すくみにやってきたケイヒさんは、今から野菜料理べさせてくれると聞き、べたいメニューを考えています。 まずはトマトはサラダね。 ピーマンは肉詰め!さっぱりと大根おろしとポン酢でべたい。あ、ソースでもいいな。 みそ炒めもべたい。ナスよりはピーマンのみそ炒めがいい。 ナスは絶対焼きナス。おかかたっぷりでお願いします。 ゴーヤとズッキーニはフリットにしない? お野菜大好きなケイヒさんは、どんな料理でも大賛成です。 近頃、欲が無かったケイヒさんですが、これなら少しはべられそうです。 「お肉モ入レル?」 「肉はいいっす」 「好き嫌いするんじゃない」 「はい、すいませんっ!」 「女将!そろそろ梅酒をくれんか?」 「ハイ。美味シク出来テマスワヨ」 「うわ、梅酒?いい香り。うまそー

    夏のお野菜 その3 - マメチュー先生の調剤薬局
    kaedeya
    kaedeya 2023/06/26
    久しぶりにナメ江さんのお料理が堪能できますね。ケイヒさん、グラス持ったままおしゃべりに夢中になると梅酒がこぼれるどー。