前回のお話 画家のトウキさんは、ポ村の御神木の元で涼んでいました。 その近くでは、ポ村特有の“モノ”土壌を悪い状態にする“悪しきもの”が、生まれ出てこないよう、ひとり奮闘しているどろちゃんが… しかしどろちゃんの抵抗むなしく、悪しきものが土の中から出てきてしまいました。 悪しきものは生まれ出てすぐに、素早くどろちゃんに向けて強烈な匂いの泥団子を投げつけます。 ばぶぅ泥団子ぶつけられてしまったどろちゃんは、びっくりして思わず退散。 「にゃぶぅ」 それでも追いかけてくる悪しきもの。 まんまるでも、そこはねこさん。 悪しきものを引き離し、うまく巻きました。 木の下でひとり。 どろちゃんは先ほど、泥団子をぶつけられた身体を、ゆっくりと綺麗にしています。 ぺちゃぺちゃぺちゃ ”守ってあげられなかったにゃ” 何にも出来ず…ポ村を守ってあげることも出来なかった。 どろちゃんは、なんだかとっても悲しくなっ