58年前、静岡県旧清水市で一家4人が殺害された事件で、死刑が確定した袴田巌さんの再審公判が22日 静岡地方裁判所で開かれた。再審は結審し、判決が9月26日に言い渡される予定。また22日の公判では、長年の拘禁生活による心神喪失の状態のため裁判所が出廷を免除した袴田巌さんに代わり、姉・ひで子さんが出廷し、袴田さんが逮捕直後から家族に送っていた無実を訴える手紙を読み上げ無実を主張した。 【袴田ひで子さんの最終意見陳述の全文】 ひとたび狙われて、投獄されれば、肉体深く食い込む虐待、あの虚偽、虚構の覆われた部屋、あの果てしなく、底知れぬ眩暈、最早正義はない、立ち上がって、眩暈む、火花、壁に飛び散る赤い血、昔の悲鳴のように、びくりとし、立ち上がっても、投獄されれば、最早帰れない、最早正義はない。十三夜のお月さんが、南東に昇った 7 時の獄である。 息子よ、お前はまだ小さい、分かってくれるか、チヤンの気