香港の九龍半島の目抜き通り、“彌敦道(ネイザン・ロード)”を“油麻地(ヤウマテイ)”から“旺角(モンコック)”へ向かい、途中から一本東の通りへ入ると、旺角の繁華街“西洋菜南街”に出る。西洋菜南街は露天の屋台が軒を連ねる“女人街(ノイヤンガイ)”と並行して走る旺角地区を代表するショッピングストリートで、夕方や休日には歩行者天国となる。“西洋菜”とは野菜のクレソンを意味する。日本ではクレソンを西洋料理の付け足しとして使うのが一般的だが、中国の西洋菜は日本のクレソンとは品種が異なるようで、広東や香港では西洋菜を油で炒めて食べるのが定番である。西洋菜南街という地名は、かつてこの地がクレソンの産地であったことに由来しているのかもしれない。 2歳の息子に歩道で大便させる中国人夫婦 さて、2014年4月15日、西洋菜南街で香港人と中国人の間に一大論争を巻き起こす事件が発生した。事件現場を撮影した動画から