私の勤めている会社では、なぜか、 誰かの仕事についておおっぴらに感想を言ったり 褒めたりしません。 なぜしないかというと、 それだらけになってしまうからでしょうか。 ほかの人の評価を左右させてしまうことを 気遣っているのでしょうか。 ここぞというときに、 またはたまたまというときに、 お手洗いでバッタリ会ったときに、 人は感想というものを言ってきます。 さんが、そそそそーとやってきて、 1月に出版した『星空の谷川俊太郎質問箱』の 感想を言っていきました。 「わたしはこれを読んで、 どうして世の中に詩人が必要なのか わかった気がします。 詩人は学者でもなく専門家でも知識人でもない。 人を論破しようとしていないし、 いちばんになろうとも思っていない。 だけどみんなは詩人の言うことだからこそ、 いいなぁと思うんです。 詩人は私たちに必要です」 ここで星野さんの感想を おおっぴらにしてしまいました