(前編から続く) “銀座名物”の一つ、「夜のタクシー渋滞」が解消され、周辺エリアもスムーズにクルマが通れるようになったと評判だ。少し離れた場所にタクシーを待機させ、ETCを使って車両の移動管理を行う。このアイデアは、実は「東京都職員提案制度」で優秀賞を受賞したものだった。「現場を持つ」東京都の職員ならではの工夫が実を結んだ。前編に引き続き、東京都都市整備局の江端治朗さんに話を聞いた。 インタビュー/長坂邦宏 nikkei BPnet編集 構成/宮島 理 アイデアは「東京都職員提案制度」で最優秀賞 ――「銀座1号タクシー乗り場」の渋滞が解消され、その効果は周辺にも及んでいるようですね。 江端治朗さん(以下、江端)) 今回の路上客待ちタクシー渋滞解消対策は事前に銀座の飲食店関係者にもお知らせしています。そうした影響もあるのでしょうか、外堀通りや銀座通り(中央通り)の流れもよくなったと聞きます。