倉庫に保管される約8千万枚の布製マスク(アベノマスク)=2021年12月28日午後、東京近郊(桐山弘太撮影) 安倍晋三元首相は27日、自民党安倍派(清和政策研究会)の会合で、安倍政権時代の令和2年に政府が新型コロナウイルス対策で調達し、「アベノマスク」と呼ばれた布製マスクの在庫約7900万枚について、配布希望申請が約2億8000万枚分に上ったと明らかにした。 布製マスクをめぐっては、厚生労働省が介護施設や全世帯向けに約2億8700万枚を調達。施設向けの多くが配布しきれず、2年8月から3年3月にかけての保管費は約6億円に上った。これを受けて、岸田文雄首相が3年度内をめどに廃棄する方針を表明していた。