リハビリテーションの目標設定について、http://sankei.jp.msn.com/life/body/081224/bdy0812240316002-n1.htmを題材に説明をする。 【断 久坂部羊】箸で刺身を食べるのはぜいたくか 介護・福祉系の大学で、リハビリテーションの講義をしていて、最近のリハビリは、医学的な所見だけでなく、患者の満足度も重視しなければならないと話した。 その例として、ある脳梗塞(こうそく)の患者が、懸命のリハビリで、フォークで食事ができるようにまで回復した話をした。医学的にはそこまでが精一杯だと思われたが、本人は箸(はし)で食事ができるようになりたいと望んでいた。 その理由を聞くと、「フォークで刺身を食べてもうまくないんや。刺身はやっぱり、箸で食べんと」と言った。さらに、「茶漬けをスプーンで食べても食べた気がせん。茶漬けは、箸でさらさらとかき込むもんや」とも。