前回の講義で全精力を使い果たした俺は、体重が10キロほど落ち、現在都内の病院で右手に点滴を打ち、左手にレッドブルを持った状態で、この文章を口述筆記させている。お前たちも前回の講義でかなり疲労したことだろう。 そこで今回は少し趣向を変え「手料理」をテーマにしたい。 ただ、これは一見軽いテーマに見えるが、昨今、婚活における手料理は「取扱い危険物」となってきた。 というのも、女向け恋愛本(特に雑誌など)が、 「手料理のおいしい女はモテる」 「家庭料理が上手だと男は結婚を考える」 などと女たちを煽ったからか、たとえばfacebookを使って「今日は○○作っちゃいました」などの「私、手料理得意でっせ」アピールや、付き合い始めるとすぐに「何か作ってあげようか?」と手料理を食べさせたがることで、男たちは 「もしや、これだけ気合の入った手料理を作ってきたということは、これを食べる=結婚しなければならないと