政府の教育再生会議は25日、現在、小中学校で正式な教科でない「道徳の時間」を、「徳育」として「特別な教科」に位置づけ、国の検定教科書の使用を求める提言を打ち出すことで大筋一致した。 現状では、学校現場で道徳教育の徹底が十分でないとして、検定教科書の使用による充実が必要だと判断した。6月1日に安倍首相に提出する予定の第2次報告に盛り込む方向だ。 小中学校での道徳教育について、現行の学習指導要領は、週1時間程度の正規教科でない「道徳の時間」を設け、「思いやりの心を持つ」「生命を大切にする」といった教育を目指してきた。 しかし、再生会議では、指導要領が定めた授業内容を評価しつつも、「指導に熱心でない教員がいたり、教材も不十分で子供に伝わっていない」(小野元之・元文部科学次官)などの意見が多数を占める。このため、道徳教育を正式な教科とすることを検討してきた。 「正式教科」の要件は、〈1〉児童・生徒
昨日(5月23日)はブログをお休みしてしまったが、今日も当ブログとしては簡潔な記事でいきたい。 安倍晋三内閣の「教育改革」におけるイデオロギーの押しつけの問題については、さんざん論じられてきていると思うが、安倍流「教育改革」には、復古調のくせに妙にモダンなものが入り込んでいる。 それは、「新自由主義」である。 この間読んだ内田樹の「下流志向」(講談社、2007年)は、子どもたちが物心ついた最初の段階で、昔なら「労働主体」として立ち上がったのが(家の仕事の手伝いなどをさせられることなど)、今では「消費主体」として立ち上がる(小さい子供のころからお金を与えられて買い物をすることなど)、と指摘している。だから、小学校に入っていきなり「勉強して何の役に立つのですか」と質問して教師を絶句させ、学びを拒否する。長じてニートとなり、労働を拒否するようになる、などというのが内田氏の主張だが、得心が行く説明
社会主義国家に誤りがあったというのは、それが崩壊したという結果からほぼ明らかだろうと思う。前回の指摘が正しいかどうかは異論があるかもしれないが、社会主義という考え方に間違いがあったのは誰もが認めるだろう。もし、そこに間違いがなかったのなら、国家が崩壊するなどという結果を招くはずがないからだ。 国家の崩壊は具体的な事実であり、目の前でソビエトという国がなくなってしまったのを我々は目撃した。しかし、マルクス主義という理論は、ある意味では具体的な存在である国家とは相対的に独立していて切り離すことが出来る。だから、マルクス主義理論そのものは、そこに誤りがあるかどうかというのは解釈に違いが出てくるだろう。 マルクス主義の主張には多くの正しさがあったと思うが、根本的なところで間違っていたのではないかと僕は今では考えている。マルクス主義の場合も、理論は正しかったのだが、その適用においてみんな間違えたとい
脊椎動物にも、意外とたくさんメスだけで繁殖する単為発生の例が見られます。ところが、現在までのところ、脊椎動物のうちヒトを含む哺乳類となぜかエイやサメを含む軟骨魚類で単為発生が報告されていませんでした。 昨年の暮れに、動物園で飼われていたコモドオオトカゲの生んだ卵が、受精することなしに単為発生したことが話題になりましたが、今度はサメです。正式に、論文が発表されました。 フロリダで捕獲された3匹の未成熟なメスのシュモクザメ(hammerhead shark)が、ネブラスカ州の動物園で3年ほど飼育されているうちに、卵を産み、それが発生して1匹のメスのサメが育ったのが2001年のことです。残念ながらそのサメは他のサカナに襲われて死んでしまったということですが、死んでも遺伝子は調べられますので、マイクロサテライトという遺伝子を調べることで3匹の親のメスを調べたところ、この子と同じ遺伝子を持ったメスが
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く