今日、世界を駆けめぐっている京都大学の山中さんの研究グループがヒトの皮膚細胞に遺伝子を導入してES細胞と同等の性質を持つiPS細胞を作ることに成功したというニュースは本当に嬉しいものでした。もっとも彼らが昨年、マウスで同じようにしてiPS細胞を作ることに成功した時に、ヒトでの成功は約束されていたことなので、生物学的にはマウスの実験成功の方がはるかに大きなニュースだったのですが、医学的にはヒトで成功したということの持つ意味はとても大きいものです。 また、昨年マウスの結果が発表された瞬間から、世界の有力な研究者達がヒトの細胞を使って「追試」を始めたことは間違いなく、今日も実はウィスコンシン大学のグループが得たほとんど同じ結果の論文が22日のサイエンス・オンラインで発表されるというニュースと同時に流れているものです。もちろん、我々はこの研究のオリジナルは中山山中さん達のものであるということを知っ
気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン 日本の公立学校の制度は、過去40年にわたって、東京を中心に、社会の格差と不平等を拡大する方向に働いてきました。高校受験の過当競争を無くすとして1960年代に導入された学校群制度は、その逆に、中学受験は当たり前、小学校、果ては幼稚園のお受験も珍しくない世の中を作りました。その愚策の後遺症から立ち直らないうちに、違う角度から、また新たな愚策が導入されようとしています。 教育バウチャー制度です。義務教育に市場原理を導入しよう。お金を払っているのだから、われわれはいい教育サービスを選ぶ権利がある。そのために教育バウチャーというものを導入しよう、というのです。もっともらしく聞こえます。安倍晋三政権で誕生した教育再生会議などで議論されていますが、日本の実
気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン 日本の公立学校の制度は、過去40年にわたって、東京を中心に、社会の格差と不平等を拡大する方向に働いてきました。高校受験の過当競争を無くすとして1960年代に導入された学校群制度は、その逆に、中学受験は当たり前、小学校、果ては幼稚園のお受験も珍しくない世の中を作りました。その愚策の後遺症から立ち直らないうちに、違う角度から、また新たな愚策が導入されようとしています。 教育バウチャー制度です。義務教育に市場原理を導入しよう。お金を払っているのだから、われわれはいい教育サービスを選ぶ権利がある。そのために教育バウチャーというものを導入しよう、というのです。もっともらしく聞こえます。安倍晋三政権で誕生した教育再生会議などで議論されていますが、日本の実
東大が11月2日、日本の大学としては初めて、米名門エール大に専任教員が常駐する研究室を開設した。日本では名実ともにトップながら国際的には知名度の低い東大。クリントン前大統領、ブッシュ現大統領ら多くの人材を米政財界に送り込んできた名門大との連携により、世界の「TODAI」としてトップ大学入りするのが狙いだ。 「一般の米国人が知っている日本語はカラオケ、スシぐらい。日米間の知的交流は今後の課題だ」。研究室開設にあわせニューヨークで開かれたレセプションで加藤良三駐米大使があいさつすると、約150人の参加者がどっと沸いた。 米国の日本研究は、ライシャワー元駐日大使や文学研究のドナルド・キーン氏など高いレベルで知られてきたが、最近は中国やインドに学生の関心が向き、日本学は「落ち目」(エール大の国際担当者)なのが実情。 こうした中、東大はコネティカット州のエール大本部キャンパス内に研究室を開設。加藤淳
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く