香川県は少人数指導の充実で学習効果を上げようとしている。 17人が前の黒板に向かい、16人は後ろの壁に向かって座っていた。高松市の住宅街にある栗林(りつりん)小学校で7日に行われた4年4組の算数は、分数の授業が別々に行われた。 前では担任の藤田すみれ教諭(43)が、分母の違う数字の大小を比べる授業をする。後ろにいる少人数指導担当、沖真理子教諭(26)の方は、分母が同じで、帯分数を含む分数を比べる問題を出す。沖教諭は「数直線を使って比べることもできますよ」と壁に張った紙にペンで書き込んだ。 「少人数になると、子供に目が行き届きやすく、子供も集中する」と藤田教諭。確かに、児童は真剣で、互いに後ろの授業を気にする様子もない。 児童数1090人、県内一のマンモス校という事情もあるが、少人数指導のやり方は様々だ。空き教室だけでなく、廊下まで使う例もある。 習熟度で分ける授業でも、子供が自分で選ぶのが