大阪市立桜宮高校の体罰問題を巡る体育系2科の募集中止を受けた措置として、体育科のある大阪府立大塚高(松原市)の定員が拡大されることが決まった24日、府市の協議の場で、教育委員長同士の激しい言葉の応酬があり、今後の連携に不安を感じさせた。 この日午前、橋下市長や松井知事、府市の教育委員らが顔を合わせた市役所で、府教委の陰山英男委員長が、「市教委の改革案は個人的にまずいと思う。真摯(しんし)な反省が感じられない」と市教委を批判。市教委の長谷川恵一委員長も、「府立高の体育科でも同じ問題があるかもしれず、自分のところの学校を調べてから言っていただきたい」と反論した。 橋下市長が「府立高で自殺者は出ていない。自殺者を出したのは市教委の責任だ」と取りなし、「市長の立場で府立高での増員をお願いする」と要請したため場は収まったが、協議後、橋下市長は記者団に、「市教委も府教委も専門的な見地から、冷静に議論し