日本は「罪の文化」でなく「恥の文化」だと記した米国の文化人類学者、ルース・ベネディクト著『菊と刀』が、中国で翻訳されベストセラーとなっている。中国では数十種類の本が出版されているという。訳本の特徴は、原著の謝辞、用語解説や索引は無視され、「南京大虐殺」や現代の女子高生など原著とはまったく関係のない二百四十点余の歴史写真や絵画が説明文付きで勝手に挿入されていることである。 例えば、「戦争中の行為を反省し、天皇制と軍国主義を厳しく批判した」などとして大江健三郎氏の写真を掲載、ベネディクトの期待を受け止める存在のように大江氏を紹介した本もあった。 『菊と刀』ブームとともに、新渡戸稲造著『武士道』も翻訳され、日本の中国侵略を強調し、近代百年の「抗日戦争」という視点から、「日本はなぜ懺悔(ざんげ)しないのか」「靖国神社の“化けの皮”を剥がす」「軍国主義・日本が振り払うことができない亡霊」などと論じた
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