ブックマーク / takehikom.hateblo.jp (15)

  • 教育の責任 - わさっきhb

    「日教育はどこで間違えたのか」詳報 « 国基研 講演会 « 公益財団法人 国家基問題研究所 この詳報・発言録に,全体として賛成であるか反対であるかを,理由つきで言えるような生徒と家庭があればなあと思います.私自身は全体として反対です.政党色をできるだけ排して簡単にその理由を言うと,教育の単位*1がばらばらなのに,「教育」という一言で分った気になっていて,「教育(改革)が大事なのは,みなさん,ご同意いただけますよね」という暗黙の仮定で壇上から話を進めようとするのが見えるからです. 表現としては,「責任」という言葉の使われ方に関心を持ちました.2つ引用します. 一番大事なのは教育の無責任体制を改善することだと思っています。今の教育委員会制度は連合国軍総司令部(GHQ)が日解体を意図して作ったものですが、何がおかしいかと言うと、責任の所在を分散化させたことです。責任を分散化させれば教育

    教育の責任 - わさっきhb
    kaikai00
    kaikai00 2010/08/22
  • 全国的な学力調査の在り方等の検討に関する専門家会議(第4回)の資料を読む - わさっきhb

    全国的な学力調査の在り方等の検討に関する専門家会議:文部科学省 開催案内と委員名簿だけで,議事録を待っていてもなかなか出そうにありません. なのですが昨日,専門家会議の配付資料が載っているページを知りました. http://www.kyoi-ren.gr.jp/siryou/newpage1.html 先週金曜日実施の,全国的な学力調査の在り方等の検討に関する専門家会議(第4回)について,資料がPDF化されています.中間まとめ案も,全文を読むことができました. 読み進める前に,議事録について確認しておきます.「議事録」という文書はないのですが,専門家会議の第3回と第4回で共通して,「全国的な学力調査の在り方等に関する各委員の意見等(案)」という文書があります.ざっと見たところ,両者に共通する記述が相当数あります*1.会議で出た発言のうち,重要なものをここに残そうという意図がうかがえます.

    全国的な学力調査の在り方等の検討に関する専門家会議(第4回)の資料を読む - わさっきhb
    kaikai00
    kaikai00 2010/07/27
  • 識者コメント取り違え? - わさっきhb

    予算の都合、目的あいまい 池田央・立教大名誉教授(教育測定学) 全国学力調査に自主参加する場合、現場の先生が丸つけをして「あなたはここが苦手だね」と伝える分にはよい。しかし、その結果を全国調査の結果と単純に比較してしまわないか心配している。採点基準を同一に決めたとしても採点側にはばらつきがあり、特に記述問題では判断が分かれる。 全数調査から抽出に切り替わる過程では、予算を抑えようという議論しかなかった。そもそも、何のために学力調査をするのか。目的がはっきりしなければ、次回の抽出率や問題数、形式などテストの内容を設計することはできない。現在の学力調査は、調査を名目にしながら、子どもたちに勉強をさせるという副次的な目的を果たしているだけのように思える。 経年変化がわかる調査を 耳塚寛明・お茶の水女子大教授(教育社会学) 子どもの学力水準や散らばりを国が時系列で把握する調査は必要だが、過去3年の

    識者コメント取り違え? - わさっきhb
    kaikai00
    kaikai00 2010/05/12
  • コンクールをしたら? - わさっきhb

    http://sankei.jp.msn.com/life/education/100503/edc1005030829001-n1.htm 「日常を強調する余り、子供たちの思考力をじっくり養うという視点が欠けているのではないか」。国語作文教育研究所の宮川俊彦所長は、こう批判する。 小6の国語では、作家、小松左京氏の作品から釣り好きの宇宙人を主人公とした物語について、感想を書かせる問題があったが、宮川所長は「論理の基礎となる立脚点や文章の目的を明示したうえで感想を書かせていない」と指摘する。 中3の国語では作家、太宰治について書いた架空の新聞を題材にした問題があったが、これについても「題材はいいが、文章を読めば回答できる設問ばかりが出題され、勉強ができる子供にとっては簡単すぎる」と手厳しい。 文部科学省では「問題の全体的な難易度は変わっていない」としており、問題レベルが全体として変わってい

    コンクールをしたら? - わさっきhb
    kaikai00
    kaikai00 2010/05/08
  • 全国学力テストを抜本的に見直すのなら - わさっきhb

    ブレインストーミングをやってみるのはどうでしょうか? 元記事 新政権で全校参加から抽出方式に変更された「全国学力・学習状況調査」(全国学力テスト=学テ)について、文部科学省は検討会議を設置して抜的に見直すことを決めた。 (略) 同省は〈1〉全校対象か抽出方式か〈2〉小6と中3という対象学年や、国語、算数・数学という教科の拡大〈3〉実施時期や実施頻度――などを白紙から検討し直す。各教委のほか、小中高校長会や大学関係9団体、日経済団体連合会など経済関係5団体などからも意見聴取する。 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100501-OYT1T00145.htm ひとりブレストの結果 全国学力テストに望まれていること - わさっき 過去に書いたこと takehikom howよりもwhyの検討を希望 http://b.hatena.ne.jp/t

    全国学力テストを抜本的に見直すのなら - わさっきhb
    kaikai00
    kaikai00 2010/05/08
  • 全国学力テストの問題を非公開にできるか - わさっきhb

    見直そう、テストを支える基技術教育 作者: 日テスト学会出版社/メーカー: 金子書房発売日: 2010/04/01メディア: 単行 クリック: 2回この商品を含むブログ (4件) を見る学力「テスト」を混同しないこと - 今日行く審議会@はてなで知り,書店で購入しました.当雑記と違って,「従来の全国学力テストはここが問題だ!」なんて指摘はしていません.理性的・体系的に,手法が取りまとめられており,好感を持って読み通しました. 全国規模の学力テストの位置づけやあり方を知るには,第5章の先頭,pp.49-52から読み始めるのがいいでしょう.各章は,はじめに数ページの解説,そしていくつかのQ&Aで構成されています. そのほか,抽出方式をとることによって,経年変化を負うことがやりやすくなるということもあります.経年変化をとるのは,まったく同一問題を毎年実施しなければならないという誤解もあ

    全国学力テストの問題を非公開にできるか - わさっきhb
    kaikai00
    kaikai00 2010/04/29
  • 全国学力テストを前に - わさっきhb

    最近読んだもの http://sankei.jp.msn.com/life/education/100419/edc1004190317005-n1.htm http://www.asahi.com/national/update/0419/TKY201004180310.html 学力「テスト」を混同しないこと - 今日行く審議会@はてな 文部科学省のサイト 全国的な学力調査(全国学力・学習状況調査等):文部科学省 1.調査の目的 義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から,全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握・分析し,教育施策の成果と課題を検証し,その改善を図るとともに,そのような取組を通じて,教育に関する継続的な検証改善サイクルを確立する。また,学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等に役立てる。 平成22年度全国学力・学習状況調査の実施について(通知) 1.

    全国学力テストを前に - わさっきhb
    kaikai00
    kaikai00 2010/04/20
  • 学力テストの事業仕分け - わさっきhb

    はじめに日のエントリの趣旨ですが,これまで学力テストの進め方については肯定とも否定ともつかない立場でして,新聞Webサイトの報道を読み「経年比較」「学力水準の向上」「全国学力テストの趣旨」あたりに着目してみましたが,依然として自分のもやもや感が残っています.そんな信条吐露でございます. 学力テストの事業仕分けについて,現時点で内容をもっとも詳しく報じているのは,産経新聞(MSN産経ニュース)でしょうか. http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/091126/stt0911260004000-n1.htm http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/091126/plc0911260005001-n1.htm http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/091126/

    学力テストの事業仕分け - わさっきhb
    kaikai00
    kaikai00 2009/11/26
  • 教育という球面を,外から内から眺める - わさっきhb

    さまざまな学力観 偽装学力 (幻冬舎ルネッサンス新書) 作者: 阿部幸夫出版社/メーカー: 幻冬舎ルネッサンス発売日: 2009/08/30メディア: 新書この商品を含むブログ (1件) を見る 著者は高校教諭・教頭の経験をお持ちです*1.昔,http://d.hatena.ne.jp/takehikom/20070925/1190668055というのを書いたことがありますが,それに対してこのは,穏やかな筆致で,教育関係者にも保護者にも読みやすい一冊です. 学力だとかPISAだとか全国学力テストだとかへの言及もありますが,私が関心を持ったのは,学力観の定義です.単一ではなく,いくつかの視点にもとづいて,学力観が分類されているのです. 教育の目的を「職業人として生きる資質を身につけること」とするとき,その資質を要素とする学力観を「産業政策的学力観」と言うことにします. (p.63) 総合的

    教育という球面を,外から内から眺める - わさっきhb
    kaikai00
    kaikai00 2009/11/26
  • 全国学力テスト myまとめ - わさっきhb

    Part 1 来年度の全国学力テストの受験者数は48万人+47万人? テスト結果をどのように活用するか,活用するためにどのようにテストを実施するか 全国学力テストの抽出調査化が,予算面の理由でしかないのは,悲しい 全国学力テストを理解するための3つのおすすめPDF 全国学力テストの新聞各記事から「位」を見比べる 学力とは 秋田「全国学力テスト日一」便乗 全国学力テストは必要か〜実態把握・教育評価・説明責任・競争主義 教育再生の迷走より 全国学力テストに関する疑問2つ “学力低下”についての新書2冊 公表と評価 Part 2 研究の目的 苗箱 川辺川ダム賛否問う設問 3種類の教育と4種類の学習 a+b+c=10 科学力のためにできること〜科学教育の現状と改善案 「分数ができない大学生」を起点にいろいろ 基礎から積み上げる学び,基礎に降りてくる学び 今,思うこと 自分は「教育」ではなく「研

    全国学力テスト myまとめ - わさっきhb
    kaikai00
    kaikai00 2009/10/26
  • 来年度の全国学力テストの受験者数は48万人+47万人? - わさっきhb

    文部科学省の政務三役は15日、小6、中3の全員を対象にしていた全国学力調査について、来年度から無作為抽出に改めることを正式に発表した。抽出率は全体の4割とし、来年度予算の概算要求額は今年度予算の57億円から21億円削って36億円とした。サンプルから外れたところは集計、分析の対象にはしないが、自治体などが希望すれば問題を提供し、自主採点で個々に活用できるようにする。 抽出方式に変わっても引き続き大規模な調査になるが、文科省側は「4割以下にすると精度が下がり、47都道府県それぞれの成績がどう違うか、大まかな把握が難しくなる」と説明している。 文科省によると、調査対象は学級単位で無作為抽出し、その学級の児童生徒に受けてもらう。このため、同じ学校で調査を受ける学級と受けない学級が出てくる。調査の空白となる都道府県はつくらないが、市区町村については調査対象の学級が一つもないところも出る見通しだ。 全

    来年度の全国学力テストの受験者数は48万人+47万人? - わさっきhb
    kaikai00
    kaikai00 2009/10/18
  • テスト結果をどのように活用するか,活用するためにどのようにテストを実施するか - わさっきhb

    全国学力テストについて,自分なりに書籍やWebで調査し,ときどきエントリにしています.とくに悉皆調査と抽出調査に関しては,NAEP(The National Assessment of Educational Progress. 全米学力調査)の存在を知り,さらに調べていきました. これまでに読んだ限りの情報を総合すると,「NAEPは,日の学力施策に,ほぼ影響を与えていない」と言わざるを得ません.加えて,「NAEPは,米国の学力施策にも,あまり影響を与えていない」ということも分かってきました*1.十分な規模,妥当な抽出率で実施され,結果は公表されていますが,州単位,学校単位では,その実施や結果について,あまり注意は払っていないように見えます.ただ,恵まれない生徒の学力改善に関する「Title I*2」という連邦資金の受給資格条件になっていて,選ばれた学校は実施に協力しています. 州や各学

    テスト結果をどのように活用するか,活用するためにどのようにテストを実施するか - わさっきhb
    kaikai00
    kaikai00 2009/10/15
  • 全国学力テストを理解するための3つのおすすめPDF - わさっきhb

    これまで何度か,当雑記で全国学力テストを取り上げています.私のスタンスを表明しておきますと,全国学力テストの企画や実施などに一切関わることのない,情報通信分野の大学教員です.「何を問うことで,答える側が何を考え,答え(正答・誤答)として表出するか.それは個人から国民というスケールでどのように変わるのか」に関心があります.研究室(1人〜数人)や講義・プログラミング演習(数十人)の中で,専門の内容に限定されますが,学生に問うてその反応を受け取り,分析する*1ことを,日々行っています. 全国学力テストの理想的形態として「抽出調査」「複数の問題の利用」「国語・算数(数学)以外の科目の実施」「序列化(ランキング)の排除」を考えています.また,「なぜテストを受けるのか」「なぜ全国学力テストを受けるのか」を,受ける小中学生が考えたり情報収集したり,学校現場で議論(例えばディベート)したりするのを,学校や

    全国学力テストを理解するための3つのおすすめPDF - わさっきhb
    kaikai00
    kaikai00 2009/09/08
  • 公表と評価 - わさっきhb

    全国学力調査の結果・データの公開に熱心な方たちに是非お願いしたいのは,公開されたデータを用いて教育行政を評価してほしいということ。 教育行政を評価するという視点はないですか? - 今日行く審議会@はてな 私が疑問に思うのはその前段で, 教育行政を評価「してもらう」という目的で,各市町村,各学校の問題ごとの正解率(平均点)その他の情報を公表する,というのはアリか? です.この疑問を持つことになった理由を挙げておくと,各市町村,各学校は,学校の教育の取り組みや今回のテストの正解率をもとに,それぞれなりに「教育行政を評価している」が,その報告書を安易に公表すると,成績も知られてしまうので,各市町村,各学校が秘密に保持しているのではないか,と推測したからです.それと,より多くの市町村,より多くの学校から,様々な情報(今回の学力テストに関するものに限りません)を集めることで,教育行政の外の人々も,教

    公表と評価 - わさっきhb
    kaikai00
    kaikai00 2008/10/13
  • 基礎から積み上げる学び,基礎に降りてくる学び - わさっきhb

    学生による教育再生会議 (平凡社新書) 学力問題,教師への支援,学校選択制,教育委員会のあり方について,文献調査や当事者(教員,教育委員会職員)へのヒアリングを通じて,現状の問題点を浮かび上がらせるとともに,対案を提示しています.政策として採用される可能性はほとんどないだろうなあと思いながらも,関東の複数の大学の学生が執筆し(教育学の修士学生もオブザーバとして参加しています),「大学生のレポート集」を超えた完成度の書を,興味深く読みました. …という歯の浮く論評はさておき,私が関心を持ったのは,ここです: 教育心理学者の市川伸一氏は,学びには「基礎から積み上げる学び」と「基礎に降りてくる学び」があることを指摘しています.伝統的な学習・教育法は「基礎から積み上げる学び」にあたります.学問の体系に沿って,基礎から系統的に小学校・中学校・高校と積み上げて学んでいくものです.(略) 一方,「基礎

    基礎から積み上げる学び,基礎に降りてくる学び - わさっきhb
    kaikai00
    kaikai00 2007/12/08
  • 1