【ヨハネスブルク服部正法】南アフリカで南ア人が他のアフリカ各国からの移民らを集団で襲う「ゼノフォビック(外国人嫌悪)攻撃」が多発し、これまでに7人が死亡、約5000人が家を失い、多くの移民が南アを脱出した。生活に困窮する南ア人貧困層の一部が、移民を不満のはけ口にしている。南ア政府は21日、沈静化のため最大都市ヨハネスブルクのタウンシップ(旧黒人居住区)などに軍を配置、状況は沈静化に向かっているが、自国民が標的とされたマラウイでは南ア系スーパーなどへの不買運動も起きている。 【襲撃されるモザンビーク国籍の男性】負傷が原因で死亡 「これを見て」。ヨハネスブルクの避難民キャンプで21日、ダーバン郊外からの避難民のマラウイ人男性、ジェイクさん(22)が携帯電話を記者に差し出した。画面には全身が炎に包まれた男性の静止画像が映る。ジェイクさんの知人のマラウイ人で襲撃者に火をつけられて焼き殺されたのだ