2011年06月19日 10:25 秋口ぎぐる「いつか、勇者だった少年」読了。ライトノベルの主要キャラクターの特権性を風刺する面白い作品です。 いつか、勇者だった少年 (朝日ノベルズ) サキ傑作集 (岩波文庫 赤 261-1) 秋口ぎぐるさんのライトノベル「いつか、勇者だった少年」読了。うーん…。なんとご紹介したらよいか悩む作品です。僕は面白かったですが、普通にライトノベルを楽しんでいる読者さんが、普通にライトノベルを楽しもうと思って読んだら、不快になってしまうだけかも…。本作は、ライトノベルで描かれるような非日常の刺激を味わうために行動する、エキセントリックな涼宮ハルヒタイプの少年が主人公なのですが、こいつが本当に邪悪なキャラクターなのですね…。変わり者だけど根は常識人で思いやりを持つ善人である涼宮ハルヒとは違い、本書の主人公は自分がライトノベルのような非日常の刺激を楽しむためなら幾らで