日本陸上連盟が昨年設立したマラソンナショナルチーム(NT)の今年度のメンバーから、アジア大会銅メダルで資格を満たしていた“最強公務員ランナー”の川内優輝(28)=埼玉県庁=が辞退したことが29日、分かった。 【写真】世界選手権代表発表 短距離女王・福島千里の“芸術的腹筋”に息を飲む… NTメンバーは当初17日に発表される予定だったが、対象選手との合意に時間を要し、先延ばしにされていた。メンバーはすでに承認されており、来月にも発表されるが、その他の有力選手も辞退している模様。昨年から始まったNT制度だったが、わずか1年で形骸化。今後の選考に波紋を広げそうだ。 日本陸連は先月、マラソンのリオデジャネイロ五輪代表選考でNTメンバーから優先的に選ぶとしてきたこれまでの原則を撤廃。これに対し、今月、埼玉県選手権に出場した際、川内は「(方針を)コロコロ変えるのはどうか。リオで失敗して、東京に向けて