SNSで友人のジョギングの記録を見ると、自分も走る距離やスピードが増す――。米マサチューセッツ工科大(MIT)のチームが分析したところ、こんな傾向がわかった。 英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに19日、論文を発表した。 研究グループは、フェイスブックやツイッターなどのSNSには、腕などに付けた端末で測ったジョギングの距離や速さなどが記録されていることに着目。公開されている約110万人分の記録を調べた。 その結果、SNSでフォローしている友人が普段より1キロ長い距離を走ると、本人が走る距離も0・3キロ伸びるという傾向が出た。友人の走るスピードが時速1キロ分速く走ると、本人も0・3キロ速くなった。 SNSの影響は、友人が自分と同性の場合の方が強く、男性はその傾向がさらに顕著だった。一方、女性は男性の友人のSNSを見ても、全く影響されなかったという。(小宮山亮磨)