ブックマーク / natgeo.nikkeibp.co.jp (26)

  • 「切断手術」で仲間を救うアリ、ヒト以外で初の発見、成功率9割

    このフロリダオオアリ(Camponotus floridanus)が負傷した仲間の脚を切断して治療する姿が初めて観察された。(PHOTOGRAPH BY WAFFA/SHUTTERSTOCK) 近年、野生動物がさまざまな方法で治療を行うことがわかってきている。キツネザルは腸内寄生虫から身を守るため、かみ砕いたヤスデを使うことがある。チンパンジーとオランウータンは傷に湿布を貼る姿を目撃されている。そしてついに、フロリダオオアリ(Camponotus floridanus)が「切断手術」を行っていることが、7月2日付けで学術誌「Current Biology」で報告された。ヒトは3万年以上前から切断手術を行ってきたが、動物界では初の事例だ。 フロリダオオアリのコロニーでの生活は、特にほかのコロニーが近くにある場合、危険と隣り合わせだ。日没後、近くのアリ同士が戦争を繰り広げ、多くの負傷者が出るこ

    「切断手術」で仲間を救うアリ、ヒト以外で初の発見、成功率9割
    kajika0
    kajika0 2024/07/04
  • 221年ぶりに周期ゼミの2集団が同時に大量発生、江戸時代以来

    セミのなかには、毎年姿を現すものもあれば、一定の周期でしか姿を現さない「周期ゼミ」もいる。2024年の春は、米国の南東部から中西部で、周期ゼミの2つの大きな集団が同時発生する見込みだ。(PHOTOGRAPH BY REBECCA HALE, NAT GEO IMAGE COLLECTION) 2024年の4月下旬から6月にかけて、米国の南東部から中西部で、200年の時を超えて大自然の交響曲が奏でられる。周期ゼミの2つの集団が221年ぶりに同時に姿を現しはじめるのだ。「今年はとても重要な年になるでしょう。神秘的で驚くべき出来事です」と、「虫博士」として知られる米ミズーリ大学のタマラ・リオール氏は言う。(参考記事:「17年ゼミの大発生始まる、動物たちの反応は?」) 221年ぶりなのは、2つの集団の周期がそれぞれ13年と17年だから。前回同時に姿を現したのは1803年のこと。米国大統領はトーマス

    221年ぶりに周期ゼミの2集団が同時に大量発生、江戸時代以来
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    kajika0 2024/03/19
    "「暖かくなると、セミの幼虫がこうした穴から出てきます。とにかく驚くほど大量に出てくるはずです」" 専門家が漠然としたこと言うの、マジで途方に暮れてるのかむしろテンション上がってるのか、なんかいいよな。
  • 太平洋ゴミベルトを調べてみたら生命の宝庫だった、驚きの報告

    美しい見た目のアオミノウミウシ(Glaucus atlanticus)は、空気をのみ込んで海面に浮く。(PHOTOGRAPH BY DENIS RIEK) 世界で最も多くの海洋ごみが漂う太平洋ゴミベルトが、多くの海洋生物のすみかになっていることが明らかになった。そこにはアオミノウミウシやカツオノカンムリなど、海面近くを浮遊する水表生物が大量に生息していたのだ。これまで海のごみ溜めだと思われてきた太平洋ゴミベルトは、実は知られざる生物学的ホットスポットかもしれない。 「海洋ゴミベルトは、当に重要な海の生態系になっているのです。ところが私たちは、これについてほとんど何も知りません」と話すのは、5月4日付けで学術誌「PLOS Biology」に発表された論文の筆頭著者で、米ジョージタウン大学の海洋生物学者レベッカ・ヘルム氏だ。「これまでプラスチックごみにばかり焦点が当てられてきて、生態系は完全

    太平洋ゴミベルトを調べてみたら生命の宝庫だった、驚きの報告
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    kajika0 2023/07/31
  • 途方もない重力波を検出、波長は数光年から数十光年、初の証拠

    2つのブラックホールがお互いの周りを回りながら近づく様子を描いた図。このときに重力波を発する。(ILLUSTRATION BY MARK GARLICK, SCIENCE PHOTO LIBRARY) 時間と空間が織りなす巨大な重力波が検出されたことを示す証拠が得られた。その波長は、なんと数光年から数十光年だという。新たに発表された研究によると、このような波長の重力波の存在を示す証拠が見つかったのは初めてで、最大で太陽の100億倍という質量をもつ超巨大ブラックホールどうしの合体によるものではないかと考えられている。今回の発見の詳細は、2023年6月29日付けで学術誌「Astrophysical Journal Letters」に掲載された一連の論文にまとめられている。 この波を観測したのは、「北米ナノヘルツ重力波観測所」(NANOGrav)の研究者グループだ。68個のパルサーと呼ばれる回転

    途方もない重力波を検出、波長は数光年から数十光年、初の証拠
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    kajika0 2023/07/10
    "時間と空間が織りなす巨大な重力波" わけがわからんと、どんなに出所が真っ当な文章でも似非科学の健康グッズみたいな書きぶりに見えてしまうんだな。
  • 【動画】サメの胸を正確無比に切り裂き、肝臓だけを食べるシャチ

    シャチがホホジロザメを狩る様子を初めて記録した映像。ほかの4頭のシャチがいる前で「スターボード」がサメの肝臓を取り出している。(解説は英語です) 2023年2月、南アフリカのケープタウンの海岸に19頭のエビスザメの死骸が打ち上げられた。打ち上げられた死骸はすべて同じ状態だった。胸をざっくりと裂かれ、そこから肝臓を吸い出されていたのだ。ほかの臓器は無傷だった。 海岸の近くに住むアリソン・タウナー氏は、サメを殺した犯人がすぐにわかった。まるで外科手術のように正確無比なやり方は、「ポート」と「スターボード」と呼ばれる2頭のオスのシャチの特徴的な手口だ。ポートの背びれは左に、スターボードの背びれは右に曲がっているので、2頭はすぐに見分けられる(ちなみに「ポート」は英語で左舷、「スターボード」は右舷を意味する)。2頭は少なくとも2015年からこの方法でエビスザメやホホジロザメを襲っていて、今回も2日

    【動画】サメの胸を正確無比に切り裂き、肝臓だけを食べるシャチ
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    kajika0 2023/03/28
    才能と文化の存在を感じる。
  • オオカミを群れのリーダーにさせる寄生虫、研究で明らかに

    寄生虫がオオカミの行動に影響を与えていることを示す研究が初めて発表された。(PHOTOGRAPH BY SHUTTERSTOCK, NATIONAL GEOGRAPHIC CREATIVE) オオカミに独立を決意させたり、群れのリーダーであることを主張させたりする要因は何だろうか。この疑問は長年、科学者の興味を引いてきた。2022年11月24日付けで学術誌「Communications Biology」に発表された最新の研究によれば、寄生虫トキソプラズマ(Toxoplasma gondii)に感染したオオカミは、感染していない個体に比べて、群れのトップに立つ可能性が高いという。 この発見は、何が動物の行動に影響を与えるかについて、より幅広く考えることを迫るものだと、研究に参加したキラ・カシディー氏は考えている。氏は米モンタナ州の非営利団体(NPO)イエローストーン・ウルフ・プロジェクトの野

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    kajika0 2022/12/02
  • 人種の違いは、遺伝学的には大した差ではない

    DNAを単にデータ保存装置と考えるなら、それが保存するデータは、生物情報です。ヒトでいえば30億の文字があり、2万個の遺伝子をもっています。古遺伝学とは、はるか昔に死んだ生物のDNAを研究する学問です。この技術が開発されたのはここ10年ほどで、格的な研究はまだ5年ほどという新しい分野です。 興味深いことに、DNAはデジタルディスクやテープなどよりもはるかに安定しています。条件さえ整えば、DNAはヒトや有機体の骨の中に数十万年も留まることが出来ます。それを取り出せるようになって、数十万年前に死んだ生物のゲノムを研究することも可能になりました。(参考記事:「ゲノム編集でヒト受精卵を修復、米初、将来性は?」) 最初の転機は、2009年に訪れました。ネアンデルタール人の骨からDNAを抽出することに成功したのです。こうして私たちとは別の人類の全ゲノム配列が決定され、古生物学者の長年の謎が解明されま

    人種の違いは、遺伝学的には大した差ではない
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    kajika0 2022/11/29
  • 第161回 コスタリカの青いハンミョウ「タルサリス」はなぜ飛ばないのか?

    暑い夏!涼しげな青のハンミョウ(斑)をご紹介。この季節、熱中症にどうぞお気をつけください。ニシダは熱虫症! 飛ぶのか飛ばないのか?そこが問題だ。 コスタリカに、一風変わった昆虫がいる。飛ばないハンミョウだ。 甲虫の仲間であるハンミョウは大きさが10~20 mmほど、世界各地に2000種以上が生息している。日でも22種が確認されており、人が歩く先へ先へと少しずつ飛ぶことから「道教え」の異名をもつ。ぼくも幼いころ、山手の開けた道でよくハンミョウに導かれた。 ところが、ここコスタリカのモンテベルデにいるハンミョウ、Pseudoxycheila tarsalis(スードクシケイラ・タルサリス、以下タルサリス)は、飛ばない。これまで何十個体と出会ってきたが、飛んでいるところを見たことがないのだ。

    第161回 コスタリカの青いハンミョウ「タルサリス」はなぜ飛ばないのか?
    kajika0
    kajika0 2022/08/05
    西田先生の記事久しぶりだな。
  • コロナは感染回数が多いほど死亡率上昇、後遺症にもなりやすい

    新型コロナウイルスのオミクロン株の研究中に個人用防護服を調整する、オーストラリアのシドニーにあるセントビンセント病院応用医学研究センターのウイルス学者(2021年12月8日撮影)。オミクロン株のBA.4とBA.5系統は、依然として再感染を起こす主要な原因となっている。(PHOTOGRAPH BY KATE GERAGHTY, THE SYDNEY MORNING HERALD/GETTY IMAGES) 新型コロナウイルスの変異株のなかでも感染力の強いオミクロン株の出現により、再感染率が上昇している。米国では3度目、4度目の感染をする人さえいる。また、オミクロン株の亜系統はこれまでに獲得された免疫を回避する能力が高いことも研究で判明している。(参考記事:「オミクロン株のBA.4とBA.5系統が米国で急拡大、気になる特徴とは」) こうした疫学データは新型コロナが何度も再感染しうることを示して

    コロナは感染回数が多いほど死亡率上昇、後遺症にもなりやすい
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    kajika0 2022/08/05
    再感染の年齢層がわからなかったので、年齢が高いほど体力が落ちてるから再感染しやすく、年齢が高いから亡くなりやすい=コロナ自体の毒性は本質的に関係ない、って可能性を思いついた。アメリカは退役軍人多いな。
  • ミミズは侵略的外来種、北米で昆虫に大きな被害の恐れ、研究

    *会員:年間購読、電子版月ぎめ、 日経読者割引サービスをご利用中の方、ならびにWeb無料会員になります。 2020年5月号 昆虫たちはどこに消えた?/自閉症を抱えて大人に/自閉症の兆候を早く見つける/南米 大自然の贈り物/日人とニホンザル/緑の草地へ続く道 世界各国で昆虫たちが急減しています。地球上で今何が起きているのか、「昆虫たちはどこに消えた?」で詳しくレポートします。このほか、自閉症について取り上げた二つの特集「自閉症を抱えて大人になる」「兆候を早く見つける」のほか、「日人とニホンザル」など6の特集を掲載。 定価:1,210円(税込) amazon

    ミミズは侵略的外来種、北米で昆虫に大きな被害の恐れ、研究
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    kajika0 2022/04/02
  • 化石を食べる生物が深海で見つかる、北極海の海綿、前代未聞

    すでに死んでいるか死にかけているカイメンが白い細菌に覆われ、そこにヒトデが群がっている。北極海の海山で多数のカイメンが発見され、科学者たちを驚かせた。(PHOTOGRAPH COURTESY OF ALFRED WEGENER INSTITUTE / PS101 OFOBS TEAM) 氷に覆われた北極海の真ん中の海底で、べ物を見つけるのは難しい。場所によっては水深4000メートルを超える海底のサンプルを採取すると、肉眼で確認できる生物がほとんど、あるいは全くいない泥ばかりだ。 ところが、2011年、そんなサンプルに珍しいものが含まれていた。最初にそれを見た学生は「シロクマ!」と声を上げた。 白い毛皮に見えたものの正体はカイメン(海綿)の一部で、衝撃的だったとドイツ、アルフレッド・ウェゲナー研究所の海洋生物学者アンティエ・ボエティウス氏は振り返る。「このエリアにいるカイメンの数は、おそら

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    kajika0 2022/02/12
  • トンガ火山噴火、何が起きたのか、1秒間に100回の雷

    2022年1月15日、トンガ王国の海底火山が恐ろしいほどの大噴火を起こした。日の気象衛星が撮影したこの画像の右手に噴火の様子が確認できる。(PHOTOGRAPH BY JAPAN METEOROLOGY AGENCY VIA AP) 2021年末、南太平洋の島国トンガで、海面から顔を出していたある火山島フンガトンガ・フンガハアパイが噴火を始めた。当初は灰色の噴煙と控えめな爆発が起こる程度のもので、トンガの住民以外に気付く人もほとんどいなかった。 年明け早々にいったん活動が穏やかになったが、その後一転して激しくなり、高く上がった火山灰の柱は、記録的な量の雷を発生させた。「1分間に5000〜6000回、つまり1秒間に100回の雷が発生するようになったのです。信じがたい量です」。気象測定を行うフィンランドの企業ヴァイサラ社のクリス・バガスキー氏はそう述べている。 そして1月15日、火山は凄まじ

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    kajika0 2022/01/19
  • 政治力の陰に幻覚剤入りの酒、痕跡を発見、古代ペルー

    西暦600年から1000年にかけてペルー沿岸部の大部分を支配していたワリ族の人々は、チチャというビールに似た飲料を多彩な酒器で楽しんでいた。(PHOTOGRAPH BY KENNETH GARRETT, MUSEO NACIONAL DE ARQUELOGIA ANTROPOLOGIA E HISTORIA PERU) 幻覚剤を混ぜたアルコール飲料が生む友好的でくつろいだ感情が、1000年以上前の南米に栄えた帝国を支えていたかもしれない。そんな論文が1月12日付けで学術誌「Antiquity」に発表された。 南米のアンデス地方には、今に伝わる「チチャ」というビールに似た飲み物がある。このチチャがワリ帝国の文化で果たした役割は、以前から考古学界で認識されていた。ワリ帝国は、西暦600年から1000年頃まで、ペルー沿岸部とアンデス山脈南部の大半を支配していた国家だ。この国の権力者たちは、近隣の

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    kajika0 2022/01/18
  • 第6回 私たちはなぜこんなにも北欧の神話が好きなのか

    これはいわば「マンガ日神話」「マンガ日史」のようなを我々が持っているのと同様のことだと理解する。日でもここまで北欧神話人気が定着しているなら、翻訳のニーズはあるのではないだろうか。 そして、その上で、日の著者ではというと── 「まずは『ヴィンランド・サガ』をお薦めしたいですね。2005年に連載が始まり、今も連載中の21世紀の作品です。あの中にはいろいろな要素が含まれているんですけれども、一番意義深いのは著者の幸村誠先生がとても勉強家であるということです。ちょっと天才だろうなって思います(笑) ご人は英語はそんなにできないっておっしゃるんですけれども、英語のできない人がとてもこれだけの取材はできないってくらい、世界各国から取材をなさっていることは明らかですね。資料だけでも研究者並みにそろえていらっしゃると思います。何よりもかによりも私がナショジオの読者に申し上げたいのは、これは日

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    kajika0 2022/01/18
  • 血液だけで複数のがんを超早期発見、リキッドバイオプシーとは

    がんは世界中で主な死因となっている。早期のがんを発見する検査は、治療に革命をもたらす可能性がある。(PHOTOGRAPH BY ANTHONY KWAN, BLOOMBERG VIA GETTY IMAGES) 膵臓(すいぞう)がんを専門とするフィリス・ナポレス氏が手術をするときには、患者の病状は進行しており、予後も悪いことがほとんどだ。しかし、2020年10月に米カリフォルニア州のサッターヘルス病院で手術をした例は、これまでと違っていた。 退職した自動車セールスマンである76歳のジム・フォード氏は、血液による新しいがんスクリーニング検査の治験に参加し、ステージ2の膵臓がんと診断されて驚いた。多くの膵臓がん患者とは異なり、彼には何の症状もなく、つい1週間前にもゴルフに出かけたばかりだったからだ。 膵臓がんがこれほど早期に発見されることはまれだ。ナポレス医師によると、膵臓がんは症状が出てから

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    kajika0 2021/11/10
  • ラッコがいると海草が強くなる、アマモの遺伝子が多様化、研究

    米アラスカ州のプリンス・ウィリアム湾で、海藻に覆われた岩の上にいるラッコ。ラッコは絶滅危惧種に指定されている哺乳類で、生息環境を健全に保つ役割を担っている。(PHOTOGRAPH BY DONALD M. JONES, MINDEN PICTURES) ラッコは動物界で最も厚い毛皮に覆われた生きものだ。主は貝や甲殻類などの海底の生物で、一生を通して海で生活することもある。カナダのブリティッシュ・コロンビア州に生息するラッコは、二枚貝をよくべる。こういった貝は、水生植物であるアマモ(Zostera marina)が茂る場所に潜んでいることが多い。(参考記事:「動物大図鑑 ラッコ」) ラッコが暮らすアマモ場には、ところどころに草が生えていない空き地がある。ラッコがエサを探して海底を掘った跡だ。しかし、ラッコがいないアマモ場は通常、一面に草が茂っている。10月14日付けで学術誌「Scienc

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    kajika0 2021/10/19
  • 猛毒ガエルはなぜ自分の毒で死なない?「毒素スポンジ説」が浮上

    スリナム共和国のシパリウィニ地方に生息するコバルトヤドクガエル。(PHOTOGRAPH BY JON G. FULLER/VWPICS / ALAMY STOCK PHOTO) ニューギニア島の森に、猛毒を持つズグロモリモズという小鳥が暮らしている。オレンジと黒のその羽に触れただけで、手に火がついたような感覚になる。猛毒で知られるヤドクガエルにもあるバトラコトキシン(BTX)と呼ばれる毒で、少しでも摂取するとまひや死に至ることもある。神経や脳、筋肉の細胞にある「ナトリウムチャンネル」の機能が停止するからだ。 何十年もの間、ズグロモリモズやヤドクガエルが自分の毒で死なないのは、BTXに耐えられるナトリウムチャンネルを進化によって獲得したというのが有力な説だった。コブラの毒に耐えるエジプトマングースなど、この方法で毒を寄せつけない動物の実例もある。しかし、この説を覆す論文が8月5日付けで「Jo

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    kajika0 2021/08/16
  • “最も誤解されている恐竜”ベロキラプトル、真相は?

    ベロキラプトルはオオカミほどの大きさの恐竜で、推定体重は最大45キロ。白亜紀後期、中央アジアと東アジアに生息し、単独で狩りを行っていたと考えられている。(ILLUSTRATION BY STOCKTREK IMAGES, NAT GEO IMAGE COLLECTION) 映画『ジュラシック・パーク』に登場して以来、ベロキラプトルは誤解され続けている。同作品では、うろこに覆われ、群れで狩りを行い、鋭いかぎ爪で獲物を切り裂く巨大な恐竜として描かれていたが、この描写はいくつかの点で間違っている。 まず、ベロキラプトルには羽毛が生えていた。体の大きさはオオカミくらいで、推定体重は最大45キロ。狩りは単独で行い、かぎ爪は獲物をつかむために使っていた可能性が高い。白亜紀後期の約7400万〜7000万年前、現在の中央アジアと東アジアにあたる地域を歩き回っていた。 実のところ、『ジュラシック・パーク』で

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    kajika0 2020/12/02
  • ハキリアリは鉱物の「よろい」に覆われていた、昆虫で初

    ハキリアリの一種パナマハキリアリ。外骨格がよろいのような鉱物に覆われていることが判明した。(PHOTOGRAPH BY EDUARD FLORIN NIGA / EDDIMAGE PHOTOGRAPHY) ハキリアリの名前は、その働きぶりに由来する。木の葉を切り落とし、遠くの巣まで運ぶのだが、体の何倍もある緑の旗が移動しているように見える。巣にたどり着くと、葉をかみ砕き、地下で栽培している菌類の餌にする。道中では、あらゆる捕者に勇敢に立ち向かい、たびたびほかのアリと交戦する。 しかし、ハキリアリはこれまで考えられていた以上に頑強だということがわかった。 最新の研究によれば、中米に生息するハキリアリの一種は、外骨格が天然のよろいで覆われているという。このよろいのようなコーティングは、マグネシウムを大量に含んだ炭酸カルシウムでできていた。これと似た組成のコーティングを持つ生物構造は、ウニの強

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    kajika0 2020/12/02
  • 顕微鏡写真コンテスト2020、驚くべき受賞作20点

    ニコンが主催した第46回顕微鏡写真コンテストの入賞作品が発表された。世界中から寄せられた数千点にのぼる作品の中から選ばれた20点を紹介する。

    顕微鏡写真コンテスト2020、驚くべき受賞作20点
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    kajika0 2020/10/16