システムはできて終わりではなく、そこから始まる 前回は、安心のためのSAF機能とテストサポートをみてきました。SAFによりat-least-onceという実行時の堅牢さが保証され、メッセージが消失しない安心を得ることができました。また、非同期まで含めたテストの仕組みにより、TDD/BDDと同じように開発ができ、リリースに対する安心感も得られました。 前回までで、アプリケーションは一応の完成をみています。しかし、システムは作って終わりというわけにはいきません。利用状況の変化に合わせて円滑に処理が進むよう調整しなければなりませんし、また障害発生時にもすみやかに復旧する必要があります。 最終回となる今回は、負荷分散のための設定と、SAF Forwardエラーのリカバリ、および業務処理がエラーとなったメッセージのリカバリを説明します。 負荷分散のための設定 AP4Rにおける負荷分散はいくつかのポイ