北朝鮮によるミサイル発射という事態に、どうやら私たちは慣れてしまったようだ。 少なくとも私は、かなり頑強な耐性を獲得している。 ニュースを見ても、驚かない。 毎度毎度、定期便が上空を通過するのを見上げているみたいな気持ちで、ニュースの画面を眺めている。 この数年で地震にビビらなくなった事情と似ていなくもない。 震度3までは、毛ほども動揺しない。 震度4でもまだまだ落ち着いている。 おそらく、そう遠くない将来、最終的な地震が襲ってくるのだとしても、私は、その時までそんなにあわてないのではないかと思う。 あたりまえの話だが、慣れるということと、危機が去るということは、同義ではない。 危機感が鈍麻しているのだとしたら、むしろ危機は深まっていると考えなければならない。 北朝鮮によるミサイル攻撃のリスクに関して言うなら、われわれが慣れれば慣れるほど、危険度は増している。 危険度が増している理由のひと