【ニューヨーク=黒沢潤】米紙ワシントン・ポストは23日、1面で大阪の橋下徹市長に焦点を当てた長文の記事を掲載した。見出しは、「炎のような市長(の活躍の裏に)日本社会の不満」-。 記事は冒頭、橋下氏を「うんざりした(日本)社会の産物」「民衆扇動家」と形容。その上で、日本の「眠ったような現状を完全に変貌させたい人物だ」と紹介している。 橋下氏の政治スタイルについて「(米国の草の根政治運動)ティー・パーティー(茶会)のように『小さな政府』を志向する」と述べ、その強力な指導力から「(ファシズムに引っかけ)『ハシズム』と呼ぶ人もいる」としている。 また、「野田佳彦首相並み」に有名だとして、支持率が首相の3倍に上ると指摘。橋下氏の鋭い舌鋒(ぜつぽう)の矛先が増税や震災復興、エネルギー政策などで十分な指導力を発揮できない国家に向けられているとして、「このままでは日本は3年から5年で沈む」との発言も紹介