ブックマーク / jbpress.ismedia.jp (29)

  • 「ウナギは土地を語り僕はウナギで語る」聖地・児湯郡新富町のスゴ腕職人 「味鰻」中村養鰻場

    穏やかな田園風景が広がる児湯郡新富町は日第3位のウナギ生産量を誇る宮崎県のなかでも主要なウナギの生産地だ。そして、このウナギの聖地で注目を集める異色のウナギ職人から、私はなぜかワイン業界の謎への答えを聞くことになった── 株式会社 中村養鰻場 代表取締役社長 中村 哲郎 1966年、児湯郡新富町生まれ。18歳で地元を離れ、東京でコンピュータ業界に就職。顧客対応をしていた。2000年に生き方を変えようと実家に戻る。児湯郡の養鰻業第1世代として中村養鰻場を創業した父親に養鰻を学び、徐々に独自の理論を構築。自然の影響でそもそも安定しない養鰻業が問屋の都合でさらに不安定化する業界の常識に疑問を感じ、家族ぐるみで製造から販売まで手掛ける型破りな組織へと自社を変革した。現在は代表取締役社長として13人の従業員を率いる なぜ産地でべると美味しいのか? 宮崎県の新富町というウナギの養殖、つまり養鰻(よ

    「ウナギは土地を語り僕はウナギで語る」聖地・児湯郡新富町のスゴ腕職人 「味鰻」中村養鰻場
    kaku_q-karakuwa
    kaku_q-karakuwa 2025/03/01
    “「時々、ウナギはどこそこのキレイな水で、とか言う人がいるけれど僕はそれは間違っているなとおもっていて。キレイな川の水を好むのはアユで、そこにウナギは棲んでない。ウナギは田んぼとか泥沼に棲んでいるん
  • 陥没穴での捜索を断念した八潮陥没事故、あり得ない失敗を重ねた原因は何か 軟弱地盤に重機投入や荷台釣り上げ、理科音痴が生んだ悲劇を繰り返すな | JBpress (ジェイビープレス)

    稿冒頭で、まず、埼玉県八潮市の現場で「トラックの吊り上げ」を行っていた最中、陥没現場のすぐ隣に第2の穴が開いてしまった事実を確認しておきましょう。 (道路陥没し転落したトラックをつり上げ直後に新たな陥没が…取り残された運転手の救助活動難航し安否不明 水道使用制限 120万人に影響 埼玉|FNNプライムオンライン) 上のリンクの動画、開始から1分ちょうどを見てください。 2回目の陥没でできた新しい穴の至近に、力を分散する板を置いて重機の足場が組まれています。 つまり、崖状に崩れている軟弱土壌のすぐ近くに、上から垂直に何トンかの荷重をかけたら、その真横に穴が開いた。 当たり前の破壊が起きている。 初歩の物理の観点から、ほとんど自殺行為に近い重機の設置と指摘せねばなりません。 今回は、この事実の意味を考えてみます。 前回稿「八潮市の道路陥没事故、なぜ会話ができた3時間に救出できなかったのか」が

    陥没穴での捜索を断念した八潮陥没事故、あり得ない失敗を重ねた原因は何か 軟弱地盤に重機投入や荷台釣り上げ、理科音痴が生んだ悲劇を繰り返すな | JBpress (ジェイビープレス)
    kaku_q-karakuwa
    kaku_q-karakuwa 2025/02/11
    ヘリコプターに出動要請し、十分高い高度から、十分に長い牽引具を使って、ガスマスクなど必要な装備を施したレンジャーが降下、トラックの運転席部分を破壊してひと一人救出すれば
  • 非三菱グループの三菱鉛筆、知られざる“素性”と商標抹殺寸前にまで追い込まれた過去 | Japan Innovation Review powered by JBpress

    非三菱グループの三菱鉛筆、知られざる“素性”と商標抹殺寸前にまで追い込まれた過去 社史に残る「意外」の発見 第6回 わが国にはさまざまな企業グループがある。中でも、住友、三井、三菱と、第二次世界大戦前にあった旧日三大財閥の流れをくむ企業は、社名にグループ名を冠しているものが多い。ところが、財閥グループ名を含む社名の中には「おや?」と思うものもある。 社史研究家の村橋勝子氏が小説顔負けの面白さに満ちた社史を「意外性」の観点から紹介する連載。第6回は三菱鉛筆を取り上げる。 三菱鉛筆は三菱グループの会社? 日を代表する筆記具のメーカー、三菱鉛筆。「三菱」を冠し、マークも同じだが、三菱グループだなんて、聞いたことがない。なぜ「“三菱”鉛筆」なのか。 鉛筆は1565年にイギリスで作られたのが最初だが、日格的に鉛筆が使われ始めたのは、明治維新を過ぎてからである。当時はドイツからの輸入品が市

    非三菱グループの三菱鉛筆、知られざる“素性”と商標抹殺寸前にまで追い込まれた過去 | Japan Innovation Review powered by JBpress
    kaku_q-karakuwa
    kaku_q-karakuwa 2025/01/25
    三菱鉛筆。「三菱」を冠し、マークも同じだが、三菱グループだなんて、聞いたことがない。なぜ「“三菱”鉛筆」なのか。
  • 「廃業しろ」将来悲観した父の遺言に背き〈境港のベニズワイガニ〉を地域ブランドの柱に押し上げた三代目社長の創意 「継ぐ」のではなく「創る」――逆境をこえる地域の底力(第1回) | JBpress (ジェイビープレス)

    人口減少、後継者不足、そして海外企業との競争――。日の地方では、かつて地域経済を支えてきた中小企業が次々と姿を消している。伝統を守るだけでは、生き残れない。だが、そんな逆風の中でも、独自の強みを見出し、新たな挑戦を続ける企業がある。連載では、不確実な時代を生き抜く企業の取り組みに迫る。 大きく減った漁獲量 「廃業しろ」――。前田水産(鳥取県米子市)の前田哲弥社長が2000年代初頭に父親から受け取った遺言は、厳しいものだった。ズワイガニの加工を長年、境港で手掛けてきたが、前田社長自身、変化を感じていた。漁獲量は明らかに減っていた。 日有数の漁業基地である境港。その境港で水揚げされるベニズワイガニの漁獲量は年間8000トンと、全国シェアの6割を占める。しかし、この数字も往年の勢いはない。1984年のピーク時には3万1000トンを超えていた水揚げ量は、今では約4分の1にまで落ち込んでいる。

    「廃業しろ」将来悲観した父の遺言に背き〈境港のベニズワイガニ〉を地域ブランドの柱に押し上げた三代目社長の創意 「継ぐ」のではなく「創る」――逆境をこえる地域の底力(第1回) | JBpress (ジェイビープレス)
    kaku_q-karakuwa
    kaku_q-karakuwa 2025/01/17
    「廃業しろ」将来悲観した父の遺言に背き〈境港のベニズワイガニ〉を地域ブランドの柱に押し上げた三代目社長の創意
  • 一度は閉じられた河口堰を“開門”、汽水域の生態系を取り戻した韓国・洛東江、政治と行政を動かした住民の声 【川から考える日本】韓国から私たちは何が学べるか | JBpress (ジェイビープレス)

    韓国といえば、李明博政権が2012年までに4大河川(漢江・ナクトゥンガン・錦江・栄山江)の大規模開発を行ったことが有名だ。 ところが、2022年になると、海と川が交わる汽水域の生態系を取り戻すために、釜山市を流れる洛東江(ナクトゥンガン)の河口堰を開門する政策転換が起きた。この10年で何が起きたのか。 長良川とナクトゥンガン、2つの河口堰における取り組みを一挙に知るチャンスだ。釜山へと飛んだ。その取材を振り返ると、今回、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の「非常戒厳」後に電光石火で起きた韓国政治と市民運動の熱さに共通することが、河口堰を巡っても起きていたと実感する。 「母なる川」ナクトゥンガンを遮断した河口堰 8月28日、金海国際空港(釜山市)で、愛知県の「長良川河口堰最適運用検討委員会」委員5人と県職員3人と合流した。この検討委員会は、2011年2月に初当選した大村秀章知事が、選挙で「長良

    一度は閉じられた河口堰を“開門”、汽水域の生態系を取り戻した韓国・洛東江、政治と行政を動かした住民の声 【川から考える日本】韓国から私たちは何が学べるか | JBpress (ジェイビープレス)
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    kaku_q-karakuwa 2024/12/26
    一度は閉じられた河口堰を“開門”、汽水域の生態系を取り戻した韓国・洛東江、政治と行政を動かした住民の声
  • 静岡県戸田の特産「タカアシガニ」を襲う駿河湾の異変、わずか5年で漁獲量が4分の1に どうやって深海から生きたまま持ち帰るか、「海の温暖化」と闘う漁師たち | JBpress (ジェイビープレス)

    世界最大級のカニとして知られ、両足を広げると大きいものでは3m以上になる「タカアシガニ」。9月12日、駿河湾に面する伊豆半島北西部の戸田(へだ、静岡県沼津市)で深海魚を獲るトロール(底引き網)漁が解禁され、タカアシガニ漁が始まった。しかし今、異変が起きている。漁獲量が激減しているのだ。戸田の特産であり、舌の肥えた美家に愛されてきたタカアシガニ漁はどうなってしまうのか。その現場と課題を追った。 (戸村 桂子:フリージャーナリスト) 駿河湾は深海魚の宝庫 午前3時、真っ暗な駿河湾へと出港するトロール船。網を入れては引き上げるという作業を繰り返す。日一深い湾と言われる駿河湾はメギスやアカムツ、手長エビなど深海魚の宝庫である。とりわけ漁師たちが気を張って狙うのが世界最大級のカニ「タカアシガニ」だ。 袋状の網を取り付けた全長3000メートル以上のロープを水深150〜300mまで落とし、海底で網を

    静岡県戸田の特産「タカアシガニ」を襲う駿河湾の異変、わずか5年で漁獲量が4分の1に どうやって深海から生きたまま持ち帰るか、「海の温暖化」と闘う漁師たち | JBpress (ジェイビープレス)
    kaku_q-karakuwa
    kaku_q-karakuwa 2024/10/11
    戸田で起きていることは特殊な事象ではなく、日本全国至る所で起きている共通課題であろう。食料自給率の向上が叫ばれる中、今一度、日本の一次産業を見直し、漁業従事者、地元民、大学研究者、行政などが一体
  • 【異変続く北の海】サケ・イカ・カニだけでなく和食文化の肝「昆布」も獲れない事態、温暖化で近海コンブ消滅の危機 生産量低下、生産者減少の「二重苦」にあえぐ漁協、復活の手立てはあるのか? | JBpress (ジェイビープレス)

    毛ガニは店頭になく、代わりに棚に並んでいたのは近年大漁が続くオオズワイガニ。2杯で500円程度と格安だ。毛ガニはすっかり獲れなくなってしまったという。サケも相変わらず不漁で揚がるのはブリばかりだ。ウニやイカもすっかり数が減り、値段は高騰する一方だ。 そんな北海道で今年、昆布漁が中止に追い込まれたというニュースが流れた。和文化に欠かせない昆布の世界に何が起きているのか。北の海の異変を追う。 北海道各地で厳しい状況に追い込まれている昆布の生育環境 オホーツク海沿岸にある雄武町(おうむちょう)。特産品は海産物。利尻昆布の生産地としても知られ、雄武産利尻昆布は平成24年から道内でもっとも支持されているコンビニ「セイコーマート」のおにぎりにも使用されている。

    【異変続く北の海】サケ・イカ・カニだけでなく和食文化の肝「昆布」も獲れない事態、温暖化で近海コンブ消滅の危機 生産量低下、生産者減少の「二重苦」にあえぐ漁協、復活の手立てはあるのか? | JBpress (ジェイビープレス)
    kaku_q-karakuwa
    kaku_q-karakuwa 2024/09/05
    北海道大学の研究では、温暖化で近海コンブは2090年代には消滅するという報告もある。出汁文化の大阪では天然真昆布の生産量激減で昆布文化の衰退が危惧されている。
  • 日本の沖ノ鳥島近海に観測ブイを設置した中国の軍事・経済的思惑 地球温暖化から沖ノ鳥島を守るために日本は科学技術を総動員せよ | JBpress (ジェイビープレス)

    2024年7月5日、政府は、中国の海洋調査船「向陽紅22」が太平洋の「沖ノ鳥島」北方に位置する日の大陸棚(「四国海盆海域」)の海域にブイ(浮標)を設置したことを明らかにした。 中国のブイは、これまで沖縄県・尖閣諸島周辺で確認されていたが、太平洋側では初めてである。 目的や計画などの詳細を示さないまま設置したとして、林芳正官房長官は記者会見で「遺憾だ」と表明するとともに、「中国の海洋活動全般に様々な懸念や疑念がある」と指摘した。 海洋の法的秩序の根幹を成す「国連海洋法条約」は、排他的経済水域(EEZ:Exclusive Economic Zone)(以下、EEZとする)および大陸棚における「海洋の科学的調査」について、沿岸国の同意を義務付ける一方で沿岸国は通常同意を拒絶できないとする「同意レジーム」を柱に、具体的な手続き規定を設け、沿岸国と調査国の権利義務を定めている。 我が国は、国連海洋

    日本の沖ノ鳥島近海に観測ブイを設置した中国の軍事・経済的思惑 地球温暖化から沖ノ鳥島を守るために日本は科学技術を総動員せよ | JBpress (ジェイビープレス)
    kaku_q-karakuwa
    kaku_q-karakuwa 2024/07/26
    高潮時、沖ノ鳥島の北小島は16センチ、東小島は6センチしか海上に出ない。島が水没すれば領海すら認められなくなる。何もしなければ、沖ノ鳥島が水没するのも時間の問題であり、早急に対策を取らなければならない。
  • ウナギが食卓から消える?天然稚魚激減で「完全養殖」に高まる期待、「近大ウナギ」の可能性と大量生産への壁 近畿大学水産研究所・田中秀樹特任教授に聞く | JBpress (ジェイビープレス)

    「土用の丑の日」に卓に並ぶウナギの99%以上が養殖で、ニホンウナギは絶滅危惧種に指定されている。 現在流通している養殖ウナギは天然の稚魚を採取し育てたものだが、天然の稚魚は漁獲量の減少が懸念されている。完全養殖が実現すれば、持続可能性が大きく向上する。 近畿大学水産研究所は2023年10月、大学として初めてウナギの完全養殖を達成したと発表した。孵化した「近大ウナギ」の仔魚は、その後どうなった? 近畿大学水産研究所・田中秀樹特任教授に完全養殖の現状と課題を聞いた。 (湯浅大輝:フリージャーナリスト)

    ウナギが食卓から消える?天然稚魚激減で「完全養殖」に高まる期待、「近大ウナギ」の可能性と大量生産への壁 近畿大学水産研究所・田中秀樹特任教授に聞く | JBpress (ジェイビープレス)
    kaku_q-karakuwa
    kaku_q-karakuwa 2024/07/25
    ウナギの仔魚は外洋の中層200m前後で生活し、マリンスノーを食べていると言われていますが、その成分が何か、どんな食べ方をしているか、誰もまだ見たことがないのです。
  • Googleマップにもくっきり、中国製盗聴装置に狙われる沖縄海底ケーブルは「丸裸同然」 | JBpress (ジェイビープレス)

    昨年夏、2018年に沖縄近海の光ファイバー海底ケーブルから中国製の盗聴装置が発見されていたことが在沖縄米軍向け英字誌の指摘で明らかにされ、防衛・通信関係者に衝撃を与えた。だがこのときクローズアップされた海底ケーブルの脆弱性について、その後の日の対策は十分とは言えない状況が続いている。もし「台湾有事」となれば、海底ケーブルの“脆さ”は日米台、ひいては背後に北朝鮮を抱える韓国などにも致命傷となりかねない。日の大手民間電気通信事業者OBもこう警鐘を鳴らす。「民間任せではもう限界。重要インフラとして国を挙げて防護、管理を進め、近隣国・地域とも協力する必要がある」――。 “むき出し”の超重要インフラ 「米軍基地の電話線ルートなども含め全容を把握している」 那覇市内で筆者のインタビューに応じた大手民間電気通信事業者OBはこう切り出した。 彼が一例として挙げたのが沖縄島勝連半島先端に位置する海上自

    Googleマップにもくっきり、中国製盗聴装置に狙われる沖縄海底ケーブルは「丸裸同然」 | JBpress (ジェイビープレス)
    kaku_q-karakuwa
    kaku_q-karakuwa 2024/07/21
    通常、光ファイバーケーブルの信号を盗聴することは技術的に困難とされているが、海底ケーブルには一定区間ごとに光信号増幅装置が設置されており、ここがウイークポイントとなる。
  • 出羽島の老人たちが語り出した鮮やかな日常、「長靴履いて港に入ったらな、この辺までイワシが来てたで」 【出羽島・重伝建の記憶③】島の人々に刻み込まれた在りし日の思い出 | JBpress (ジェイビープレス)

    超高齢化と人口減少の時代に突入している日にとって、僻地の集落が衰退し、消えていくのは、もはや避けられないことだ。 もっとも、消えゆくコミュニティであっても、そこで暮らす人々の営みがあり、長年、堆積した時間の”地層”がある。それは、徳島県の太平洋側に浮かぶ出羽島(てばじま)も同じだ。今回は、島の人たちの記憶について。 (篠原 匡:編集者・ジャーナリスト、蛙企画代表) 島の老人たちに話を聞くと、今のことよりも昔の思い出を語り出す場合が多い。それだけ、脳裏に鮮やかに刻み込まれている場面があるのだろう。 例えば、島を仕切るリーダー格の男性は島に電気と水が通ったときのことを嬉しそうに語っていた。 離島の宿命とも言えるが、出羽島では常に水が不足しており、島の女性は水の確保に苦労していた。島にとっての命の水は裏の丘から染み出す「大ウナギ」の井戸だが、水量は決して多いとは言えず、島の人たちは雨水で洗濯を

    出羽島の老人たちが語り出した鮮やかな日常、「長靴履いて港に入ったらな、この辺までイワシが来てたで」 【出羽島・重伝建の記憶③】島の人々に刻み込まれた在りし日の思い出 | JBpress (ジェイビープレス)
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    kaku_q-karakuwa 2024/05/26
    ある老人は中学を卒業した後、カツオ船に乗った。カツオの群れを九州から北海道まで追いかけ、また戻ってくるのだ。そして、9月、10月にカツオ漁が終わると、今度はマグロ船に乗る。
  • マグロを追い求めて世界中を旅した出羽島の漁師「わしも世界中の海に行ったで。スペインのラス・パルマスも行った」 【出羽島・重伝建の記憶②】海とともに繁栄し、海とともに衰退する孤島の今 | JBpress (ジェイビープレス)

    超高齢化と人口減少の時代に突入している日にとって、僻地の集落が衰退し、消えていくのは、もはや避けられないことだ。 もっとも、消えゆくコミュニティであっても、そこで暮らす人々の営みがあり、長年、堆積した時間の“地層”がある。それは、徳島県の太平洋側に浮かぶ出羽島(てばじま)も同じだ。今回は、日の遠洋漁業史と軌を一にする出羽島の歴史を紐解く。 (篠原 匡:編集者・ジャーナリスト、蛙企画代表) この島の歴史は、対岸の牟岐(むぎ)町に住む家族が入植した江戸時代後期にさかのぼる。 当初は貧しい島だったが、1914(大正3)年に「阿波沚(あわはえ)」が発見されたことで島の状況は一変。その後はカツオ・マグロ漁の一大拠点として大いに栄えた。 大正・昭和初期の最盛期、港には、漁に出るカツオ・マグロ漁船が並び、カツオ節工場が軒を連ねていた。遠く高知から働きに来る人もいたという。

    マグロを追い求めて世界中を旅した出羽島の漁師「わしも世界中の海に行ったで。スペインのラス・パルマスも行った」 【出羽島・重伝建の記憶②】海とともに繁栄し、海とともに衰退する孤島の今 | JBpress (ジェイビープレス)
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    kaku_q-karakuwa 2024/05/20
    当初は貧しい島だったが、1914(大正3)年に「阿波沚(あわはえ)」が発見されたことで島の状況は一変。その後はカツオ・マグロ漁の一大拠点として大いに栄えた。
  • フランスへ渡る駅弁、オーストラリアへ渡る昆布…海外展開の壁、中小企業はどう乗り越えた?【公庫総研と考える】 | JBpress (ジェイビープレス)

    ~ 中小企業の今とこれからを描く ~ 日政策金融公庫総合研究所では、中小企業の今とこれからの姿をさまざまな角度から追うことで、社会の課題解決の手がかりを得ようとしています。最新の調査結果を、当研究所の研究員が交代で紹介していきます。前回に引き続き、日らしい製品やサービスの海外展開について取り上げます。今回は、企業事例をもとに直面した課題とその対応を分析します。 (篠崎 和也:日政策金融公庫総合研究所 研究員) >>>#1「緑茶は米国へ、品サンプルはインドネシアへ「日らしさ」が海を渡った物語」から読む 海外展開を成功させる三つのポイント 前回は、海外展開を始めるに至った動機を(A)市場代替型、(B)市場創出型、(C)機会発見型の三つに分類して、それぞれに該当する企業事例を紹介した。いずれのケースも、商機を見定めてから商圏を世界に広げていったことがわかる。

    フランスへ渡る駅弁、オーストラリアへ渡る昆布…海外展開の壁、中小企業はどう乗り越えた?【公庫総研と考える】 | JBpress (ジェイビープレス)
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    kaku_q-karakuwa 2024/02/25
    最も厳しく制限していたのがオーストラリアだった。社長の納谷英雄さんの息子で海外展開を主導する太郎さんは、オーストラリアで販売を認められれば、ほかの国にも進出しやすくなると考えた。
  • 西麻布の高級寿司店に乱入した程度の低いパパ活ラウンジ客騒動の顛末と教訓 高級店でも客筋が残念な店が増加、カネはあっても幸せではない成金たちの悲哀 | JBpress (ジェイビープレス)

    (山一郎:財団法人情報法制研究所 事務局次長・上席研究員) 先週、X(旧Twitter)上をおおいに騒がせ、関連ポストを合わせると、3億PVを超える億バズを記録して大炎上した南麻布というか西麻布の高級寿司屋問題。 みんなめっちゃ怒ったり叫んだりしてて、最高に面白かったんですよね。 もともとは、同伴でやってきた女性が二日酔いで、ワインが目の前に出てきて気分を悪くしたところ、寿司屋店主の板前に殴りかかられそうになった、という写真を投稿して大爆発にいたったのが件のきっかけでした。 しかし、度重なる炎上でトレーニングされたネット社会も簡単には乗せられません。この手の女性の発言を鵜呑みにすることなく、確認のため常連ほかが寿司屋に連絡。翌日さっそく寿司屋に予約を取って店主に事実を確かめる猛者も現れました。 どうやら、この同伴女性は男性と一緒になって店内で他の客の動画を撮るなど暴れていたところ、制止

    西麻布の高級寿司店に乱入した程度の低いパパ活ラウンジ客騒動の顛末と教訓 高級店でも客筋が残念な店が増加、カネはあっても幸せではない成金たちの悲哀 | JBpress (ジェイビープレス)
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    kaku_q-karakuwa 2024/01/26
    しかし、度重なる炎上でトレーニングされたネット社会も簡単には乗せられません。この手の女性の発言を鵜呑みにすることなく、確認のため常連ほかが寿司屋に連絡。翌日さっそく寿司屋に予約を取って店主に事実を確
  • 予想をはるかに上回るロシア軍の戦闘能力、ウクライナ軍は崩壊寸前に 英首相の口約束に翻弄されたウクライナ、中東での戦火も痛撃 | JBpress (ジェイビープレス)

    NATOの支援に頼らざるを得ないウクライナは、2024年に大きな危機を迎えるかもしれない。写真はNATOのイェンス・ストルテンベルグ事務総長と握手するウクライナのゼレンスキー大統領(2023年8月12日、ウクライナ大統領府のサイトより) そのなかで、開戦から2年に達しようとしているウクライナ戦争は、ロシア勝利の見通しが高まっている。 ウクライナ戦争の現状と今後の見通しについて概観し、最後に日の今後の在り方について付言する。 威力を発揮できず南部正面で敗退したNATO型編成・装備のウクライナ2023年6月初旬から始まったウクライナ軍の攻勢は、2023年11月末に失敗に終わった。現在はロシア軍が全正面で格攻勢に出ている。 その直後の2023年6月13日にウラジーミル・プーチン大統領は、ウクライナは「戦車160両、装甲車360両以上を失ったが、ロシアが失った戦車は54両だ」と述べた。 ロ

    予想をはるかに上回るロシア軍の戦闘能力、ウクライナ軍は崩壊寸前に 英首相の口約束に翻弄されたウクライナ、中東での戦火も痛撃 | JBpress (ジェイビープレス)
  • 中国が最高峰とする三陸産アワビ・吉浜鮑を育てた岩手のオットセイ王(後編) 飽くなき探求心と妥協なき品質管理で「キッピン」のブランド化に成功 | JBpress (ジェイビープレス)

    いよいよ三陸のアワビの復活に動き出す 筆者の手元には水上助三郎の功績を後世に残したいとの思いから刊行された『水上助三郎伝』がある。20年ほど前に吉浜鮑のことを取材しに吉浜へ行った際、地元漁協の古参の理事から「三陸にもこんな面白い男がいたんだよ」と譲り受けたのだ。 >>干鮑の加工の様子と香港で売られている「吉浜鮑」 東京にあった大日水産会が資料を基にまとめ、昭和36年11月に発行したもので、416ページにも及ぶ貴重な資料だ。オットセイの猟について年度別に詳しく書かれていたり、海賊に襲われて戦った経緯が記録されていたり、嵐で難破しそうになったエピソードが紹介されていたりと盛りだくさんの内容である。その中には吉浜鮑を復活させようとした助三郎の苦労も記されている。資料を基に、当時の様子を再現してみたい。

    中国が最高峰とする三陸産アワビ・吉浜鮑を育てた岩手のオットセイ王(後編) 飽くなき探求心と妥協なき品質管理で「キッピン」のブランド化に成功 | JBpress (ジェイビープレス)
    kaku_q-karakuwa
    kaku_q-karakuwa 2023/12/18
    筆者の手元には水上助三郎の功績を後世に残したいとの思いから刊行された『水上助三郎伝』がある。20年ほど前に吉浜鮑のことを取材しに吉浜へ行った際、地元漁協の古参の理事から「三陸にもこんな面白い男がいたん
  • 【日本一の魚屋に習う!】 “世にも美しい” 鯵の三枚おろし 一生モノの名店レシピVol.11「根津松本」

    それはもう、「所作」とでも呼びたいような、流れるように優美かつ迷いのない手つき。清潔に整えられた輝く刃が寸分の狂いもなく事を成し遂げるさまは、思わず息をのんで見入ってしまうほど。 これ、職人が魚を捌くシーンについて言っているつもりである。 恐らく、そんな光景に魅了されたであろう文豪が耽美主義の代表格、谷崎潤一郎氏。彼の代表作である『細雪』には、主人公一家が贔屓にする寿司屋の職人についてのこんな描写がある。 「庖丁を取るときの一種興奮したような表情、目つきや手つき」。不愛想かつ、かなりの奇人で気に入らない客に対しての対応はけんもほろろであるが、天才肌。当然フィクションなのだが、店主のキャラクターが鮮やかすぎて、モデルとなった人物がいることは予想に難くない。しかも、この店に滞在する様子が9ページ超(新潮文庫『細雪』中巻)。いくら長編小説とはいえ、長い。 魚屋さんにお願いすればいいだけなので出来

    【日本一の魚屋に習う!】 “世にも美しい” 鯵の三枚おろし 一生モノの名店レシピVol.11「根津松本」
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    kaku_q-karakuwa 2023/09/02
    「魚を捌くのは、慣れです。シンクや台所が汚れるので、ウロコを落とすときは新聞紙をひいたりするといい。仕事は何事も清潔感が大事。それさえできれば、家族からも嫌われない良い趣味となります」
  • 基地建設開始、「馬毛島」の権利を手に防衛省と渡り合った男の一代記 マグロ漁船の乗組員から建設会社を立ち上げ、最後は馬毛島に賭けたその人生 | JBpress (ジェイビープレス)

    現在、政府はここに新たな自衛隊基地の建設を進めている。ちなみに島の面積は8.20平方キロ、日で二番目に大きな無人島だ。 今年1月12日、賛否両論が飛び交う中で建設工事は無事に着工された。防衛省もひと安心というところだろう。ここに至るまでに、この島をめぐっての長い物語があったからだ。 物語の主人公はこの島の元オーナー立石勲氏。そして立石氏が立ち向かった相手は防衛省だった。 防衛省を相手の交渉、トントン拍子とはいかず 立石勲氏は1933年鹿児島県枕崎市の生まれ。地元の水産高校を卒業後、遠洋マグロ船の乗組員となるが、30歳を前に陸に上がり建設会社を立ち上げたという。その後、羽田空港の埋め立て工事や出雲空港の工事などで着実に業績を伸ばしてきた立石氏が故郷でもある鹿児島県の馬毛島の開発権を取得したのは1995年のことだ。 彼はその後10年以上の年月をかけて島の99の土地を取得、まさに島のオーナーと

    基地建設開始、「馬毛島」の権利を手に防衛省と渡り合った男の一代記 マグロ漁船の乗組員から建設会社を立ち上げ、最後は馬毛島に賭けたその人生 | JBpress (ジェイビープレス)
    kaku_q-karakuwa
    kaku_q-karakuwa 2023/01/27
    (JBpress)俺は子供の頃、知覧の特攻隊基地から特攻機が飛び立っていくのを見上げていたんだ。その時の光景は今も頭の中に叩き込まれている。だから、わが身を削ってでも国を守るということに協力したいんだ。
  • 100年前の関東大震災に学ぶ、首都直下地震で最も警戒すべきは「巨大火災」 【地震大国日本の今】被害想定に含まれていない「火災旋風」の脅威 | JBpress (ジェイビープレス)

    (科学ジャーナリスト:添田 孝史) 今年は、関東大震災から100年になる。東京中心部の耐震化はかなり進んだものの、当時と比べると東京23区の人口は3倍以上に増え、JR山手線外周部を中心に、木造住宅密集地域も残されたままだ。首都圏を襲う次の震災は、どんな様相を見せるのだろう。 犠牲の大きい火災旋風「意思を持つ生き物に見えた」 関東大震災の死者・行方不明者約10万5000人のうち約9割が火災によるものだった(図1)。東日大震災(2011年)の死者の9割は津波による溺死、阪神・淡路大震災(1995年)の死者の約8割は家屋の倒壊や倒れた家具などの下敷きによる圧死だったが、首都圏の「次」は、やはり火災の犠牲が多くなりそうだ。

    100年前の関東大震災に学ぶ、首都直下地震で最も警戒すべきは「巨大火災」 【地震大国日本の今】被害想定に含まれていない「火災旋風」の脅威 | JBpress (ジェイビープレス)
    kaku_q-karakuwa
    kaku_q-karakuwa 2023/01/20
    (JBpress)東日本大震災でも火災旋風はあらわれた。宮城県気仙沼市のJR南気仙沼駅近くの住宅街に突然出現したものは、火柱の高さ約230メートル、直径は約130メートルにもなったとみられている。
  • コノシロ(コハダ)を絶品の味に変えた調理法と日本の食文化 真夏の東京湾、若洲海浜公園で入れ食い状態の釣果 | JBpress (ジェイビープレス)

    二分するコノシロの材評価 その昔、駿河湾の海岸に通っていた頃、たまに潮に乗って回遊してくるコノシロは、いつも並んで釣る顔なじみの釣り師の間では良いお土産であり、お酢で〆たコノシロの美味しさを知る機会でもありました。 近年、江戸前の釣りに興味をもち、東京湾の海釣り施設などを訪れることが多くなりましたが、よく竿を曲げてくれる場のコノシロは、変わらず釣り味やを楽しませてくれます。 一方、現地で周りを見ていると、渋い中でようやく釣り上げたコノシロを見て喜ぶ人と不要なゲストと嘆く人、それぞれ評価が二分することに気付きます。 いつも「美味しい魚」としてコノシロを見ている私には、これが不思議に思えておりました。 これに興味を持って、コノシロの材としての価値や史的変遷を調べてみると、調理方法で味評価が大きく変わってしまうことが主たる要因ではないかとの仮説に行き着きます。 今回は実釣の再現性もさる

    コノシロ(コハダ)を絶品の味に変えた調理法と日本の食文化 真夏の東京湾、若洲海浜公園で入れ食い状態の釣果 | JBpress (ジェイビープレス)
    kaku_q-karakuwa
    kaku_q-karakuwa 2022/07/05
    (JBpress)コノシロの人気は、1700年代(江戸時代中期)の「箱すし」から始まり、「にぎり鮨」へと進化する中で、お酢で〆た「ネタ」として使われるようになってからのようです。