(※本記事は「食品新聞」に2024年12月2日付で掲載された記事を、許可を得て掲載しています) クロマグロの水揚げ ニッスイは、グループ企業のニッスイまぐろ(本社・長崎県佐世保市)において、通常の養殖に比べて養殖期間が短い「短期養殖本マグロ事業」を拡大する。2025年以降に漁獲規制の緩和が見込まれており、成魚から短期養殖した100㎏超の大型クロマグロでブランド化や差別化を図る。 養殖マグロの出荷実績に占める短期養殖の割合を現行の約20%から30年度に約55%まで高めたい考えだ。

(※本記事は「グリーンズ」に2024年10月24日付で掲載された記事を、許可を得て掲載しています) あなたは最近、どんな魚を食べましたか? スーパーに買い物に行けば、鮮魚コーナーにはいろいろな種類の魚介がずらりと並んでいます。マグロ、タイ、ヒラメ、アジ、タコ、アサリ……。しかし、それらがどこの海でとれたものなのか、案外よく知らずに食べていたようにも感じます。地球温暖化やSDGsが叫ばれて久しい今、海の生き物たちを取り巻く環境はどうなっているのか、そんな疑問がふつふつと湧き上がってきました。 考えるきっかけをくれたのは、兵庫県神戸市の漁師、糸谷謙一(いとたに・けんいち)さん。糸谷さんは、漁師として働くかたわら、地元の運河に生態系を取り戻すための活動「兵庫運河の自然を再生するプロジェクト」(以下、兵庫運河PJ)に取り組んでいます。 糸谷さんの活動をたどりながら、私たちの食生活を支えてくれている
日本デザイン振興会は、都内中小企業とデザイナーをマッチングさせ、ビジネス自体をデザインの対象とする「東京ビジネスデザインアワード」を運営している。2020年度に最優秀賞を受賞した「さかなかるた」について、千葉印刷の柳川満生社長と、サナギデザインスタジオのデザイナーに話を聞いた。 (文・髙仲とし子、矢島進二 日本デザイン振興会) 「さかなかるた」はグッドデザイン・ベスト100と東京ビジネスデザインアワード最優秀賞を受賞。 デザイナー自身でアマゴやイワナなどを仕入れて撮影するなど、全体が一体となってプロジェクトを推進 「さかなかるた」は、魚の表皮が光を反射するときのキラキラ感やウロコの凹凸感を、メタリック印刷・厚盛り印刷という特殊な印刷技術で再現し、魚の一部の表面だけで何の魚かを考えながら、魚の美しさを視覚と触覚の両方で楽しむ玩具だ。
料理人の集まりであるRelationFish株式会社が、新しい養殖魚の開発プロジェクト「いただきますを考える会」に着手した。同会が着目したのが未利用魚である藻食魚、アイゴ。アイゴの普及は海洋資源枯渇のみならず、地球温暖化やフードロスなど海と食に関するさまざまなテーマを考えるきっかけにもなりそうだ。 聞き手 : 小宮信彦 事業構想大学院大学 特任教授、電通 ソリューション・デザイン局 シニア・イノベーション・ディレクター 小宮 料理人の島村さんが未利用魚であるアイゴの養殖事業に取り組むまでに至った経緯を教えてください。 島村 幼い頃は自分で釣った魚を料理するような子どもで、近隣に近畿大学水産研究所があったこともあり、魚の品種改良を研究する仕事に就きたいと思う時期もありました。他にもバイオなど科学全般に関心がありました。進路を考えるタイミングで、食の世界に身を置いておけば、興味のある魚やバイオ
農林水産省は、2022年3月14日、文部科学省と公益財団法人ユネスコ・アジア文化センターと連携し、小学生を対象とした教材を制作したと発表した。その教材を用いたモデル事業も、ユネスコスクール加盟校で実施した。 今回制作した「わたしたちと『和食』」と題する教材は、学習指導要領や現場の教育カリキュラムに沿う形で、児童の発達段階に合わせた構成とした。和食とSDGsを絡めた内容やコラムなどを入れ、SDGs との関連などを自ら考えるような工夫をしたという。 また同日から、和食に関するトークショーの動画配信も開始した。「UMAMIのある話」をテーマに、若年層で和食に関連した活動をしている人々が、なぜ和食に関心を持ったのかを語る内容になっている。司会は吉本興業の芸人が務め、吉本興業のYoutubeチャンネルでも配信する。
宮城県南三陸町戸倉地区におけるマガキの養殖が元気だ。県漁協のカキ生産部会は2016年に日本初の「ASC認証」を取得し、産業としての成長と環境配慮の両立を目指した取り組みを進めている。カキ生産部会会長の後藤清広氏に、東日本大震災からの復興の道のりと、今後のビジョンを聞いた。 震災で余儀なくされた再出発 悪循環からの脱出を図る一歩に 志津川湾の南部に位置する宮城県漁業協同組合志津川支所戸倉出張所は、ギンザケ、ワカメ、カキ、ホタテ、ホヤなどの養殖業を中心に、東日本大震災前は約12億円の水揚げがあった。だが、震災で南三陸沿岸の水産業は文字通り壊滅的な影響を受けた。戸倉出張所のカキ生産部会では、養殖設備も全て津波で流され、一時は再開が危ぶまれたが、ここで同部会は大胆な策に出た。震災前の状態を目指すのではなく、養殖施設の数を大幅に削減しようという決断だった。 「実は、南三陸のカキ養殖は、震災前から多く
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