今までも色々なマンガ・小説が実写化されると作品持つ雰囲気から乖離していることが多く、「コレジャナイ!」とショックを受けることしばしば。三次元と二次元には壁があるんだと痛感し続けていました。 自分は『マリア様がみてる(以下マリみて)』の熱狂的な信者で、小説もアニメもCDもスピンオフもコンプリートしているほど。加えて実写映画への偏見もあって、もうこりゃだめだろう、しかもこの映画は大量にある原作の1巻分。でもマリみてファンだから、と意地をかけて観に行ったのです。 ところが蓋を開けてみたら、予想を覆すような完成度に驚きました。 誰得な映画かと思っていましたが、これはマリみてファンのために、マリみてを本当に好きな人が丁寧に作った映画じゃないか!? 先に原作「マリみて」について簡単に説明しましょう。 原作の一巻が発売されたのは1998年。以降「マリみて」名義作品だけで37冊、スピンオフも含めて43冊で