経営権を巡る父娘の争いが前代未聞の委任状争奪戦(プロキシーファイト)に発展していた大塚家具。3月27日に行われた株主総会では、大塚久美子社長が会社側提案として出した取締役選任議案が株主の支持を得て可決され、久美子社長の続投が決まった。一方で、父で会長の大塚勝久氏による株主提案は否決され、勝久氏と長男で専務だった勝之氏は取締役から外れた。株主総会の結果をどう見るのか、また、今後はどうなっていくのか。大塚久美子社長に聞いた。 (聞き手はジャーナリスト、磯山友幸) 会社側提案と勝久氏の株主提案は、最後まで勝敗が分からないと見られていました。 大塚:お陰様で会社側提案が、出席議決権の61%の賛成を得て可決されました。大塚家の保有株を除くと80%以上の株主の皆様のご支持をいただいたことになります。今回の騒動について心よりお詫びすると共に、深くお礼を申し上げます。引き続き社長として経営にあたる重責を噛