アパレルショップに張られた閉店のお知らせ。新型コロナの感染拡大は業界に大きな影響を与えている(編集部撮影、写真は本文とは関係ありません) 収束の気配が見えない新型コロナウイルスの感染拡大。長引く外出自粛の要請で深刻な影響を受けているのが、アパレル業界だ。 ワールドがリスク覚悟で「超格安店」を出す事情 ある衣料チェーンの幹部は「コロナ禍で消費者が外出しなくなり、衣料品の需要そのものが消滅してしまった」と嘆く。「今年はさすがにコロナ影響が後退するだろうとにらみ、春夏製品を多く仕込んでいたが、完全に空振りに終わった」(同)。現在はその在庫処分に追われる毎日だ。 こうした状況は衣料店だけでなく、そこに商品を仕入れるアパレルメーカーや卸にも波及する。今年5月から7月にかけて、愛知県と岐阜県のアパレル関連企業で連鎖倒産が起きた。 ■「駆け込み寺」の破綻が発端 5月14日、名古屋市中区に本社を構えるコイ