現在SNSを中心にご指摘をいただいている、真魚八重子『心の壊し方日記』について、執筆の経緯と出版意図をご説明いたします。 報告が遅くなり、まことに申し訳ございませんでした。 本書は、兄の死をきっかけに親の介護や実家じまいといった家族の問題に直面した著者による、自身の体験を綴ったエッセイです。そのときに感じた苦しさや具体的な問題に対して、著者自身が模索し立ち直ろうとする姿を描くことで、家族についての同じような悩みを抱えている方にとっての支えになると考え、出版する運びとなりました。 出版の経緯といたしましては、ウェブサイト「SLIT」で執筆されていた「実家がなくなった!」の連載を本書の担当編集者が読み、書籍化を打診したことからはじまります。当時連載は4回まで進んでおり、ここから書籍化に向けて改稿・書き下ろしをすることになりました。 本書のなかでは、2021年1月当時の「映画秘宝」編集長が引き起