さて、何人かからご質問を受けたので、ここで書いておこう。 私の職場である経済産業省が「文化産業大国戦略」を発表した。これについて、小生はほとんど関与していない。 個人的立場から言わせてもらえれば、これについては問題も多い。 ポイントは3つある。 ■ 賞味期限が切れている看板しかない こうした「戦略」のご多分に漏れず、この戦略にも構造はない。これは役所内部での決定プロセスの問題で、あるテーマを決めて、それとあう施策はないか省内に公募をかけて、上がってきたものをまとめてお化粧をするというやり方では、「戦略」に相応しい有機的連携はプロデュースできない。本来、有機的連携を作るなら、個別の発注では存在しないが、他のセクションの仕事=サポートがあるゆえに成立し得た施策、つまり発注後に生まれた施策というのがあるはずだが、そうした省内複数セクション協力ダマがない*1ことがこれを証明している。もちろん、テー