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ブックマーク / kmiura.hateblo.jp (15)

  • kom’s log - 戦争をしない国

    粒子物理で宇宙線のモンテカルロ・シミュレーションをやっているひととディスカッション。実は隣のマックスプランクにいる彼の専門のことはこれまで知らなかったのだが、たまたま最近判明してもりあがった。モンテカルロの並列化についていろいろおしえてみらう。今後お世話になるなあ。フォートランの方がCより速い、とかいっていた。ほんとかよ。 所内報のエディターと打ち合わせ。昨晩ながながと書いた牛涎な文章を「エディットしたらOKね」とのことでありがたがってくれた。ほっとひといき。 来月のミーティングのことで、パリ・エコール・デ・ミンの数理形態学センターのひとたちとメールやりとり。ヴィデオコンファレンスにしようということで、ビデオ参加したいというオックスフォードの支所に連絡。うちの部門のヘッドがゲストのメンツになんか妙にびびっているので、エコール・デ・ミンってなんじゃね、とフランス人ジェローム君に聴いたら、パリ

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    kamayan 2015/06/23
  • 2012年年末・日本 - kom’s log

    年末に3週間ほど日に帰国していた。なんだかんだいってクリスマス直前までデニーズに通って仕事をし、明けて3日にはこちらに戻ってくるという何しに行ったんだか、という滞在ではあったが、いちばんの目的であった無珍先生を日の幼稚園に通わせる、というプランを達成することができた。 デニーズの最近のデザートを全て制覇したのも特筆に値する。店内で無線LANを無料で使えるというのも、公衆ネット環境が時代遅れな日におけるゆっくりとした進歩を感じさせてくれた。席に座って周りを眺めると、ラップトップで仕事をしている人も結構いて、一度は大学院生っぽい男がRでなにやら計算して四苦八苦している様子で、おお、同志よ、ということでニヤニヤしてしまった。一方でファミリーレストランに行こうとしたら、以前は犬も歩けばファミレスにあたる、という感じで探す必要もなかったのにずいぶんと数が減ってしまった。高校時代ファミレスで放課

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    kamayan 2013/01/11
  • フィンランドの国際化 - kom’s log

    フィンランドのことでメモしておくべきことがある。2007年に教えたときと、今回2012年の大きな違い。学生の構成である。教室にやってくる学生は、院生からポスドクたちなのだが、2007年の時点ではそのほとんどがフィンランド人だった。留学生というと、スウェーデン人、イギリス人、ドイツ人がちらほら。日人もひとりだけいた。フィンランド人の学生って日の学生に良く似ているなあ、と思ったのは、講義の途中でなにか質問は?と聴くと、シーンとしている一方、では終わりますといって、廊下にでると小走りで追っかけてきて、すみません、ちょっと質問が、とすまなそうな顔をしていいに来るところだった。まあ、そんな感じだったのである。 5年後の2012年、教えに行ってみたらなんと半分以上、70%が留学生だった。ヨーロッパの留学生、というよりもインド人、中国人、アラブ人、ペルシャ人、アフリカ人。正直言って、あんなにたくさん

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    kamayan 2012/10/09
  • フランクフルトの税関 - kom’s log

    このところフランクフルトの税関で立て続けに演奏家のバイオリンが課税対象になってその場で払えない高額であるため没収された、という件が話題になっている。 http://matome.naver.jp/odai/2134941753199027401 http://nofrills.seesaa.net/article/296070497.html あららー、と思っていたら10日前私が日からドイツに戻ってきたとき、見事にフランクフルト空港ターミナル1の税関で引っかかった。私は近年税関で捕まることは滅多にないのだが、今回はいかにも移民風な安い布製のでかいスーツケースにボロい小さなボストンバックだったんで、怪しい、と思われたんだろうな、と捕まった瞬間に思った。以前はかなりヨレヨレの格好していたからよく捕まっていたものである。 とはいえ今回なにが問題になったかというと、スーツケースに一杯入っていた両

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    kamayan 2012/10/09
  • 官邸前の難民 - kom’s log

    タイミングがあうとうちの車に同乗するヒッピーのような長髪の宇宙物理学のドイツ人に「ヒッグス粒子もりあがっているねー、パーティーはどんな感じ?ノーベル賞だね」と今日聞いてみたら、「いやはや、残念なことだ、見つからない方が面白いのに」などと斜めな事をいうんでニヤニヤしてしまった。彼はたぶん「ノーベル賞は自分がとる」と思っているのである。 - 原発事故によってその土地を奪われた人々は古典的な定義にしたがう真性の難民である。土地を失いすみかと慣れ親しんだ生活を捨て、持てるものだけを持ってあてどもなくさまよう、というのが難民だ。私もまたホンモノの難民の孫であり子供であるから、難民がどのようなものであるかを幼少の時から何度も聞いている。祖母の小さな引き出しの中に入っていた、背景がきりとられ人物だけが人型になっている数葉の家族写真は私の原体験でもある。 官邸前のデモの人々を私は写真や断片的な動画で眺める

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    kamayan 2012/10/09
  • 2012年9月28日夜 霞が関 - kom’s log

    でワークショップの講師をするため5日ほど出張した。時間をみつけて金曜の官邸前のデモに参加するつもりだった…のだが、山の中にカンヅメになっていた出張先からの移動に遅れて20時には間に合わず、それでも官邸前まで足を伸ばしたのだが、交差点の向かって左側の門で主催者らしき人々が撤収しているのをみかけただけだった。なんともさびしいなあ、などと思いながら、警察の護送車の車列をながめながらぶらぶら歩いていたら、財務省の前で映写会らしき集会を行なっている一群がいるのを見つけた。近づいてみると、「ふくしま集団疎開裁判」のグループだった。 ちょうど歩道の扇状になった部分を集会の空間にしている。より中心に近い部分の人々は座り込み、扇の中心部分はすこし高くなっていて、そこに立っている人からチェルノブイリの汚染状況と健康への影響の短い解説があったあと、NHKの特集の映写が行われた。電気はどこからきているのだろう

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    kamayan 2012/10/09
  • 2011-03-22

    東北南部、関東の放射線率の大域分布がどこにもみあたらないので、等高線プロットした。 使ったデータは、文科省発表のものを機械可読化したデータを使用した。 そのままではきわめて読み込みにくいPDFのテーブルから、可読な形に変換しているのは三重大学の奥村さん*1、NTTデータのスタッフなどのボランティアの努力によっている。もとのデータはおそらくエクセルなどのスプレッドシートに文科省の担当者はまとめているはずなのに、書式にこだわってだかなんだか、この重大なデータの汎用性がさがっている。このあたりどうにかできないものか。 18日16時 20日16時 21日16時 22日16時 また、この文科省のデータからはなぜか福島県と宮城県のデータが省かれている。福島県庁のウェブサイトにいけば、データがあるのだからなぜ他の県と同じようにまとめてくれないのか、とも思う。うえのプロットには、福島県庁のサイトのデータも

    2011-03-22
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    kamayan 2011/03/23
  • 社会が先か、法が先か - 2010-01-27 - kom’s log

    未明3時ごろマイナス8度だった。 社会が先か、法が先か。24日新宿で在特会の喧嘩を買って逮捕された中国系の少年の話を目にして、非暴力・不服従のキング牧師の言葉を思い出した。下に貼り付ける。拙訳もつけてみた。もちろん、この言葉が少年の件にそのまま適用されるわけではないが、法はそもそも社会がなければ存在しないのであるということを思い出させる。社会に良心があるならば、社会は弱いものとして排除されいじめられている人間を常に助けるべきである。1月24日にかぎらず、いつでもそうだ。喧嘩以前にぎざぎざになった少年を助けることができず、結果としてやくざの鉄砲玉のような団体の挑発に喧嘩を買わせ、少年を逮捕させてしまったのは社会である、という自覚は社会を構成する一人一人の人間が思い至らなくてはならぬ点である。 An individual who breaks a law that conscience tel

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    kamayan 2010/03/31
  • 彼女が死んだ。 - kom’s log

    一ヶ月の間一緒に住んだ。二ヶ月の間、病院で過ごした。短い結婚生活が終わった。 脳幹の梗塞、ということで一度医師団に見放された後に奇跡的に復活したという話はここに書いた。その後の脳の機能回復は私からみるかぎりかなり目覚しく、瞬きを使ってどの曲を聴きたいか、などのコミュニケーションを交わすことができるようになるまで回復した。一方で脳ではなく体の予後が思わしくなかった。初期の激烈な血圧上昇剤投与を停止したことによる副作用と思われる虚血による後発性肝内胆道炎を起こし、おそらくそのことが原因となった肝膿瘍が発症からちょうど2ヵ月後に発見された。細菌の感染も軽微ではあるが、抗生物質で完全に排除することができなかった。脳、肝臓、感染の三つ巴のなかで、治療方針は難航を極め、集中治療室を出ることができずに時間ばかりが過ぎた。この間に私はリハビリについて調べ、特にリハビリの専門家であるバーバラ・ウィルソンの著

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    kamayan 2009/04/07
  • 2008-05-17 - kom’s  左派の失策と<佐藤優現象>

    2008年の中国はジェットコースターだな、と思う。餃子に始まり(これは日との関係だが)、チベット、世界を巡る聖火リレー、地震、そして夏には北京オリンピックが待っている。地震があるまではオリンピックに全て関連しているな、と思ったのだが、地震まで起こってしまっては、どうにも説明がつかない。偶然とはすごいものだなと思う。 チベットの騒乱への日における対応を巡って「左派の失策」論争がしばらく前にあったのだが(inumashさんのこのエントリーあたりを中心に)、さまざまな人の主張を眺めていてなんかしっくりこないなあ、と思っていた。左派は失策したのかしていないのか、という問いはともかくも、どこか煮え切らないものを感じていた。 一方、国連人権理事会の勧告への日政府の対応のレビューイングが昨日あった関係で、金光翔さんの「<佐藤優現象>批判」が掲載されている雑誌インパクションを寝転がって読んだ。正月に

    2008-05-17 - kom’s  左派の失策と<佐藤優現象>
  • 2007-05-19

    うちの街のオーケストラのヴァイオリン弾きの人に糠を床わけしたら、来週の演奏会に招待してくれた。でもクラッシックって柄じゃないんだよなあ。うーむ。 教育法が改定されたのを受けて、下位法がじわじわと制定されつつある。 教育関連3法案、衆院通過 午後の会議で 可決されたのは、文部科学相に教育委員会への指示・是正要求権を与える「地方教育行政法改正案」▽副校長や主幹教諭を新設する「学校教育法改正案」▽教員免許に更新制を導入する「教員免許法改正案」の3法案。 教員免許を更新制にするというのは、教員に対するコントロールを強めて教員のクオリティをあげようという工場の管理のような発想なのだけど、このことはそもそも教員になる人間が減少しているのに、それに輪をかけるような圧力をかけてどうするんだね、というのは前に書いたのだが(『現場の枯渇』、『教員免許の国家試験化 』)、更に志望者の質を下げることになるだ

    2007-05-19
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    kamayan 2007/05/20
  • kom’s log - 現場の枯渇

    教育法改正案は、憲法草案との整合性をチェック済みであるという文科相の発言はあまり不思議な発言ではない。文科相自身、あたりまえのこととして述べたのだろう。このあたりの背景は、こちらのKouさん(秋扇巵言)による力作「教育法改正と公共精神」を読んでいただければ、それが戦後以来の数十年の歴史の中に位置づけられる話しであることがわかるだろう。日教組撲滅などという虚飾は実になまやさしいその場限りのウソで、あたかもそれが重大なことであるかのように論じる教育再生会議や政治家の詐欺師ぶりにはあっけにとられるしかない。 簡単にいえば、国民が体制に盲従することを規定する憲法と、そのことに疑問を抱かない国民を供給するマシーンである教育の両輪だ。このクラシックなシステムがどれだけ日政治家・官僚・財界などのエスタブリッシュメントにとって都合がいいのかは、別に説明するまでもない。のであるが、抽象的な点だけ

    kom’s log - 現場の枯渇
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    kamayan 2006/12/07
  • kom’s log

    この高校の世界史授業には瞠目した。とてもおもしろい。なぜこの話がとてもおもしろいと私は思うのか、という話を以下の引用のあとにするが、授業自体のテキストを最後まで読んでからでないとなにをいいたいのかわからんと思うし、ネタバレ的でもあるので是非読んで欲しい。長いテキストではない。 第1回  最初の授業 1,解説 新学年最初の授業は生徒も教師も、相手を探って独特な緊張感があふれています。生徒は教師を値踏みしています。面白いか、つまらないか、怖いか、怒るか、甘いか、厳しいか、いい加減な人か、親身になってくれるか、教師集団の中で重いか軽いか、等等、、、。この1時間目に、生徒にどういう印象を与えるかでその後の一年間の授業のやり易さが決まります。 同僚たちは自己紹介や、休み中の体験を話して、授業にはいるのが一般的のようです。生徒は、授業をしないことを熱烈に期待しています(私も高校時代はそうでした)。でき

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    kamayan 2006/11/02
  • kom’s log_アルゴリズム体操

    フィリピンの囚人967名によるアルゴリズム行進なるビデオ http://www.youtube.com/watch?v=WjMd2Vabcv8 に度肝をぬかれた。ついでにみてみたら、この日発の体操と行進はいまや世界を席巻しつつある。 フィリピン (鼻歌) Kaba's Epic Board does...the Algorithm March. http://www.youtube.com/watch?v=8dtJLmYnGaI 英国 algorithm excercise me and biggs http://www.youtube.com/watch?v=MTh9oEBM-R0 おそらくハワイ The Treal Beel Algorithm ish YADADA http://www.youtube.com/watch?v=0BdgpdzAcgA ブラジル・サンカタエーノ (バス

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    kamayan 2006/10/13
    アルゴリズム行進と「物心」
  • kom’s log_140906

    昨日は大学のセミナーに行ってきた。NIHの人。生化学における排除体積効果についていろいろな実験と理論をやっている人で、かなりおもしろかった。というか、生化学はそのままでは細胞生物学や発生生物学にとてもではないが適用できない、というまあ、そうだろうな、という話を厳密にやっている人なのである。文系言葉でいえば、存在論の生化学、ということになるかも。 単なるコピペになるが、そうなんだよなあ、と深く思うので、自分の場所に残す。 私は、マスとしての国家とか世代には、期待しないんだ。私が自分でずっと持っているパトリオティズムの対象は、もっと小さいものなんだよ。それは日にかぎらず、世界中にそういう場があるんだ。 たとえば留学次代の私を泊めてくれたアメリカの家庭だよね。私はアメリカの国家には批判的だけれど、彼らへのパトリオティズムがあるんだよ。そういう場が、世界中にポツン、ポツンとあるわっけだ。それは領

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    kamayan 2006/09/15
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