首都圏の主要駅と成田空港間でJR東日本が運行する成田エクスプレスの新型車両が8日、神奈川県鎌倉市の鎌倉車両センターで公開された。今秋から使用を始める。 新型車は従来と同じ白や黒、赤色を使い、先頭同士を連結したときに乗客が行き来できるよう運転席を2階に上げた。フライト情報などを映す液晶モニターを1両に14台設置。座席下の暖房機器を取り除き、荷物が置けるよう広くした。 荷物置き場には防犯カメラや盗難防止用の鍵を付け、デッキにもカメラを設置するなどセキュリティー面を向上。在来線としては初めて、車体の揺れを吸収する装置を付けるなど乗り心地もよくなった。 平成3年3月の成田空港駅開業に合わせて運行開始して以来、新型車の導入は初めて。132両を計約250億円をかけて製造し、来年6月までに、従来型とすべて交換する。