スピッツァー宇宙望遠鏡は、宇宙で最初に存在した物体から発せられたほのかな光を過去最高の精度で検出した。 この薄暗い物体は複数あり、その正体は非常に巨大な星郡かもしれないし、複数のブラックホールの塊の可能性もある。あまりに距離が遠すぎるため、物体の一つひとつを区別して見ることは出来ないものの、スピッツァーは説得力のある新しい証拠を発見したと言える。 スピッツァーがこれらの光を赤外線背景として初めて検知したのは2005年で、2007年にはより精度の高い検出を行っている。今回の発見はそれに続くものだ。このたびの観測で得られた証拠は、宇宙に最初に出現したこれらの物体が大きな質量を持ち、激しく燃焼していたことを確認する手助けとなる。これらの物体は非常に明るい光を放っていたと考えられている。 物体が放つ光が、私たちの住む銀河系ではなく、その近隣にある別の銀河からやってきている可能性を直ちに排除すること