リクルートホールディングスは12月10日、「2014年のトレンド予測」を発表した。各領域から2014年の“兆し”が発表される中、転職サイトを運営するリクルートキャリアは40~50代の採用が拡大するのではないかと予測した。高度経済成長期の流行語――中卒・高卒の若者たちを表した「金の卵」にかけ、経験豊富な“いぶし銀スキル”を持つ人材を「銀の卵」とネーミングし、2014年はそのような能力を持つ人材市場に注目が集まるとした。 「銀たま採用」が拡大する背景には、どんな動きがあるのだろうか。総務省が発表した「労働力調査」をみると、過去50年で産業別就業人口が大きく変化している。製造業を中心に、企業に属していながら仕事が与えられない社内失業者は465万人。また早期定年退職制度も定着するなど、労働力余りが起きている。その一方で「サービス業をはじめ、今後成長が見込まれるITや介護などの分野では、慢性的な人材