アパレル勤務の数字に強い主人公・智香が、データを使って仕事のやり方を変えていく人気シリーズの第2作。「旗艦店の正面に競合が出店」という危機を乗り切るため、文系人間ばかりの同僚たちを巻き込んでいくという設定。効率化や損益、広告宣伝効果といったビジネスでおなじみの言葉の本質を、分かりやすく解説している。 「高校程度の数学が分かればかなり高度な分析ができる」と指摘するデータサイエンティストは多い。本著を読むと、小学校で習う算数が分かるだけでもビジネスに役立つ分析がかなりこなせることが分かる。通勤の間などに気楽に読みながら、学ぶことの多い1冊。