「第3の眼」という言葉を聞いたことがあるだろうか。二つの眼の間に位置する、もう一つの眼のことをいう。宗教上の神が持つとされるが、実は私たちの祖先も第3の眼を持っていた。その痕跡は今も私たちの脳の中で光を感じ、一日のリズムを調整する役割を果たしている。 1. 第3の眼2. 脳の中の「眼」3. 「一つ眼」の祖先4. リズムを刻む「眼」 第3の眼を持つシバ神の像。コブラと共に、虎の毛皮に座って瞑想する。 © Alamy / PPS 破壊と再生を司るヒンズー教の神、シバ神。その姿は、額にある「第3の眼」が印象的である。シバ神が怒るとき、第3の眼からは激しい炎が噴き出すという。 ヒンズー教の人々は、「第3の眼」がある額の真ん中に印をつける習慣がある。魔除けのためにつけるビンディ (bindi) は、未婚、既婚によらず女性がつけるもので、最近ではプラスチックのシールでできたものなどおしゃれなものが好