戦前からつづく伝統の技 いやはや、速い。 日本を代表するビヤホールに、創業以来の“伝統の技”を継承している「ビール注ぎ名人」がいると聞いて、ブルーバックス編集部きってのビール好き2人で取材に押しかけてみました。案内してくださるのは、先ごろ『カラー版 ビールの科学』を上梓したばかりのビール博士、渡淳二さん。 ゴクリ。 気温30度を超える、蒸し暑い午後。目の前で早技のように次々と注がれていくビールを見ているだけで、喉が鳴ってしまいます。でも、飲むわけにはいきません。なにしろ取材です。平日の昼間です。飲むわけには……、いきません!(泣) 訪ねたのは、ビヤホールライオン 銀座七丁目店。