人が生活する場には必ず犬の姿がある。家の中で手厚く飼われている犬、自由に街を闊歩する犬、人と一緒に働く犬など、世界のどこに行っても犬を見かけることができるだろう。最近は手軽に写真が撮れることもあり、自慢の愛犬の写真が溢れている。そうした写真は疑似的に飼い主の気分が味わえて楽しい。では、犬がいる風景を、凄腕の写真家が撮ったらどうだろう? それが10月に刊行した『MAGNUM DOGS マグナムが撮った犬』に収録された写真だ。 マグナム・フォトは世界トップレベルの写真家集団で、ナショナル ジオグラフィックの有名な写真「アフガンの少女」を撮影したスティーブ・マッカリーも所属している。本書でも、荒廃したアフガニスタンの首都で、男性が走らせる自転車に注意深く犬を乗せた写真が選ばれている。犬好きにはお馴染みの写真家エリオット・アーウィットもマグナム・フォトの所属だ。