電機大手の2021年度第3四半期決算が出そろった。そのなかで、ソニー、パナソニック、シャープを中心に電機業界の動きを見てみよう。 際立つソニーの好調ぶり「予測立て、早めに対応」 際立ったのが、ソニーの好調ぶりだ。売上高、営業利益は第3四半期としては過去最高を記録。ソニーグループ 副社長兼CFOの十時裕樹氏は、「予測を立てて、早めに対応したことが過去最高の業績につながっている」とし、不透明なコロナ禍における舵取りに自信をみせた。 大きな成長をみせたのが映画分野だ。全米オープニング興行成績として歴代2位を記録し、ソニー・ピクチャーズエンタテインメントとしては過去最大のヒットになった「Spider-Man: No Way Home」や、劇場閉鎖などの影響もあり、公開時期が延期されていた「Venom: Let There Be Carnage」もヒットを記録。2021年度通期の映画分野の営業利益は