ウクライナが日本に求めるSAR衛星データとは? 雲に覆われた地表も丸裸にする技術に迫る:宇宙ベンチャーSynspectiveに聞く(1/3 ページ) ウクライナがロシア軍の動向把握を目的に、日本に人工衛星のデータ提供を求めていることが分かった(日本経済新聞、3月18日付朝刊)。日本に要請したとされるのが、夜間や悪天候でも地表を観測できる「合成開口レーダー(SAR)」という技術を生かした衛星データだ。暗闇や雲で覆われた領域は人工衛星で撮影しても何も見えないはず――。そんな障壁を物ともしないSAR衛星とは一体、どのような技術なのだろうか。小型SAR衛星を開発する日本の宇宙ベンチャー「Synspective(シンスペクティブ)」(東京都江東区)に話を聞いた。