約1300種が確認されているクマムシという緩歩(かんぽ)動物の新種。ドイツの黒い森で、枯れ木の幹に生えていたコケの中から見つかった。小さくて肉眼ではとても見えないが、クマムシは林床にすむ数十億もの生物の一つで、地球の健康にとって欠かせない存在だ。2,400倍に拡大(PHOTOGRAPH BY OLIVER MECKES AND NICOLE OTTOWA) <画像の作成方法> この記事の画像は、走査型電子顕微鏡で作成された。光の代わりに電子線を利用することで、微細な表面構造を観察できる。さまざまな生物の違いを目立たせるように着色した。 ドイツ南西部の「黒い森」の土を顕微鏡でのぞくと、思いもよらない不思議な光景が広がっている。世界各地の森林生態系で見られる微生物の世界だ。 森の土をひとつかみ、手に載せてみてほしい。ドイツの黒い森、米国アラスカ州のトンガス国有林、ニュージーランドのワイポウアの