現代本格ミステリの金字塔、綾辻行人さんの「館」シリーズ。国内外の読者から絶大な支持を得ているこのシリーズは、第一線で活躍するミステリ作家にも影響を与えています。伊坂幸太郎さんもその一人。綾辻さんからミステリ作家の守るべきルールを学んだという伊坂さんが、ミステリの楽しさと難しさについて、綾辻さんと語りあいます 【構成・文】 朝宮運河【写真】 森 清 ※本記事は「小説現代」二〇二四年四月号の大特集「十角館からの招待状」『八番目の欠片 綾辻行人×伊坂幸太郎 特別対談 ミステリの“憲法”――受け継がれる理』からの抜粋です。 「館」とのファーストコンタクト 伊坂 「館」シリーズとは高校生の頃に出会ったんですよ。僕は島田荘司さんの大ファンで、当時の既刊二十数冊を読み尽くした後は、松戸や柏の本屋さんに足繁く通っては島田さんの新刊を探すということをしていたんです。そんな折にたまたま「館」シリーズを発見した
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