情報キュレーションアプリを中心とするメディア事業を主軸にしてきた同社は、なぜブロックチェーン事業に注力するのか。竹谷CEOに、新会社にかける思いや主要アプリ「グノシー」の今後を聞いた。 「やるなら今」 ブロックチェーン新会社設立の理由 同社はこれまでもブロックチェーン技術に関する研究をしていたが、「社内の一部門で研究を続けるのが正しいのか」という葛藤があったという。竹谷CEOやLayerXの福島氏は、ブロックチェーンを「テクノロジーの大きな波」と判断し、兼務ではなくフルコミットできる環境で取り組まないと他社に出遅れてしまうと考えた。 「既存の広告・メディア事業だけでなく、常に新しいテクノロジーに賭けていくべきだと考えている。ブロックチェーンは、AI(人工知能)、機械学習に続き、大きな構造変化をもたらす可能性が高いと判断し、そう決めたからにはしっかりワークする組織を作ろうと思った」(竹谷CE