白血球の顆粒球を使用した癌治療が臨床試験段階に入るとのことです(scientificblogging.com、本家記事)。マウスを使った実験では、癌に耐性を持つマウスから採取された顆粒球を癌のマウスに輸血することで、癌を根絶できることが分かっています。研究を率いているZheng Cui氏曰く、マウスでは進行の速いタイプの大きな悪性腫瘍も根絶することができたので、人間でも同じ効果がでることを期待しているとのことです。さらに、研究では健康な人間の顆粒球の抗癌作用はマウスよりさらに強いことが示唆されているとのこと。なお、臨床実験では500人の健康なドナーの中から白血球の抗癌作用が高い100人をスクリーニングし、癌患者にその顆粒球を輸血するというかたちで行われるそうです。