自衛隊が広報活動として製作に協力する劇映画がある。戦車や爆撃機までもが無償=税金で提供される、その自衛隊協力映画35作品を、政治・経済・社会的背景と映画表象を関連づけて分析。官民相互依存のポリティクスを描きだす。 第Ⅰ部 自衛隊協力映画とは 第1章 映画研究における自衛隊協力映画 第2章 防衛省の映画広報戦略 第Ⅱ部 自衛隊協力映画の作品分析 第3章 憧れの戦闘機パイロット 第4章 『ゴジラ』シリーズの自衛隊 第5章 平成『ガメラ』の衝撃 第6章 マンガ作品の映画化 第7章 福井晴敏の作品 第8章 現代の自己犠牲 第9章 救難現場での活躍 第10章 自衛隊協力映画の太平洋戦争 第Ⅲ部 自衛隊協力映画のカルチュラル・ポリティクス 第11章 自衛隊協力映画の時代的背景 第12章 自衛隊協力映画に見る「ジコチュー・ナショナリズム」