今がつらくても、君の好きなこと、夢中になれることを大切に。10年間の不登校から高校生で起業した小幡和輝さん 無理に学校に来ようとしなくたって、良いんだよ。 どうしてあのとき、そう言ってあげられなかったのだろう。 ぼくが中学生の頃、仲の良かった友人のひとりが、ある日を境に学校へ来られなくなってしまいました。彼が不登校になってしまった理由もわからず、ただ漠然と感じていたのは、「このままではいけない」ということ。このまま不登校を続けてしまったら、きっと不幸になる。わけもなくそう思ったぼくは、毎日のように彼に電話をかけ、「明日はおいでよ」「一緒に学校に行こう」と誘い続けました。 けれど、彼と一緒に卒業式を迎えることは叶いませんでした。 あのとき、ぼくが本当にすべきことは、彼の手を引っ張ることではなく、背中をさすってあげることだったのではないか。本当は「無理をしなくて良いんだよ」と言ってあげることだ