3月17日のJRダイヤ改正で2本の夜行列車が消える。大阪と青森を結ぶ寝台特急「日本海」と、大阪と新潟を結ぶ急行「きたぐに」だ。寂しいなと思ったのも束の間、すぐに春の臨時列車として運行すると発表された。ほっとしたけれど、じつは定期列車の「日本海」「きたぐに」にあって、それぞれの臨時列車からは消える車両がある。日本の鉄道史から姿を消すことになるかもしれない。 臨時列車化で消える車両とは、開放型A寝台車だ。寝台特急「日本海」には10号車に、急行「きたぐに」では7号車に連結されたが、春季に臨時列車として運転される「日本海」は開放型2段式B寝台車のみ、「きたぐに」は3段式B寝台車とグリーン車(座席)のみとなる。定期列車の「きたぐに」は普通車自由席も連結されており、低価格な料金で好評だったが、臨時列車では自由席もなくなる。 「親子2人乗り」に便利な幅広ベッドだった 「日本海」の場合、A寝台もB寝台も2