昨年のコンフェデ杯でスペインを破り、ブラジルと大激戦を演じた末、準優勝したアメリカ代表、躍進の理由の一つに彼らが生み出した新しい戦術があった。 【新戦術を生み出したアメリカ】 「アメリカは新戦術を生み出したのです」 サッカー批評46号の記事の中で、サッカーデータアナリストの庄司悟さんは、コンフェデ杯準優勝のアメリカ代表についてこう語っている。彼らは戦術のイノベーションを成し遂げたのだと。 もともと守から攻への切り替えが速く、アメフトの戦術を取り入れた強力なカウンターには定評のあったアメリカだが、庄司さんは、それに加え2つのポイントを挙げてアメリカ代表の戦術の特徴を分析している。 【サークル型ディフェンス】 1つは誰一人としてサボらないこと。アメリカは大会参加8ヶ国中、パス成功率、ボール支配率がともに最下位。1本のパスを受けるために走る距離は8チーム中で最も長く、チーム全体の走行距離はイ